第165話 未来視と神託!
考え込むカオリさん、俺は声をかける。
料理人達は、残った小皿の調味料を味見している。
「お姉様、あの赤いのは美味しそうね」
「千よ、今度はあれを持ってまいれ、少々舐めてみよう」
俺がカオリさんと話している隙に、王女様達も味見をしている。
「少し目に染みるが、旦那様が出した食べ物は美味しいはずです」
「それでは指につけて、舐めてみよう」
王女様2人、小皿の物に指を付けて舐めた。
「ぐぐ、ウエー」
「辛い痛い、なんだこれは!」
俺は慌てて背後を向く、王女様達のテーブルの上には一味唐辛子。
「旦那様、水水」
「助けてーお前様」
仕方が無いから飲むヨーグルトを出して飲ませる。
「うう、辛さがなくなった」
「これは美味しいな、もお一杯下さい」
コップに注いであげる、3人も欲しそうなのでやはり一杯ずつ飲ましてあげる。
「王女様達、邪魔するなら出て行ってください、料理の邪魔です!」
カオリさんが怒ると。
「第1側妃よ、私が邪魔だって言うの!」
「そうよそうよ!」
腕を組み睨むカオリさん。
「夕飯までに時間が無いのよ、これ以上作業を邪魔しないでね」
笑顔が暗いカオリさん、怖!
「キ、キャラメルは、作ってくれないの?」
「そうよそうよ、もおお茶の時間よ!」
抗議する王女様2人、そしてカオリさんは。
「ダーリン、さっきのキャラメルの残りを全て渡して、そして王女様達は退室させてね、お願いね」
俺に言って、鍋を見る戻るカオリさん。
「はい王女様達、これを持って会議室に行ってください、足りなくても夕飯には美味しいスープをお届けしますからねと、王妃様に伝えてくださいね」
「分かった」
「もらっていきます、また後で旦那様」
2人はニコニコ顔で厨房を出て行く、キャラメルはメイド副総長が持って行く。
退室をした3人を確認した俺は、黒白千さんとスクラムを組む。
「さて話をしよう、黒白千さん、これからはどう行動していこう?」
「さっきカオリさんの首輪がバレて大丈夫ですかね?」
千さんが不安な顔で言ってくると。
「あの2人は報告しない、大丈夫だよきっと」
「私もそう思う」
黒と白が、謎の自信を言ってくる。
「千さん、此処には後何日いて、王都に帰るんだ?」
「ええと、此処に着いて今日は3日目です、第1王女様の予言では後5日帰る準備で2・3日ですね」
後8日は此処にいて王都に戻るのか、ただ第1王女様の能力の予言て凄いね!
「あの王女の能力は予言か!」
「王妃様と同じなの?」
黒と白が言うと。
「正確には、王妃様のはこの世界の一部の未来視、まあ自分の周りですね。
第1王女様の能力は、夢に出て来る神託を世間に広める為に予言と言われてます」
千さんは補足する。
「何処が違うんだ、分からないな?」
「ええと、王妃様のは個人の行い、第1王女様のは国全体の事です」
なら俺達が気をつけるのは、王妃様の方だな!
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