第163話 プリン戦争!
最初は王女様達の前に置く。
「これは何だ、周りは硬いけど」
「変わった色です、でも美味しそうです」
ヨーグルトのおまけのスプーンを一緒に出して、俺は蓋を剥く。
「この様に蓋を取って、この小さいスプーンで食べてみてください」
まず王女様2人が、蓋を開けてスプーンで一口食べる。
「「………」」
小さいので、直ぐに食べ終わるそして。
「皆さんこれは毒です、私が処分します」
「お姉様、それなら私が全てを食べて、我が身を犠牲にして処分します」
本当に初めてプリンを食べると、独り占めする人がいるんだ! プリンて凄いわ!
王女様2人が口論していると、カオリさんが声をかける。
「お二人ともそれは気に入ったみたいですね、それでそれを独占したいとね!」
またカオリさんが鬼軍曹に代わり出す、イヤ鬼教師か!
「ではお二人にはそれを上げます、2人で分けて下さい、その代わり同じ物をダーリンに出して貰ったら、私達4人で分けますがよろしいですか」
「えっ、待ってよ聞いてないけどまだあるの? 何時も同じ物の甘味は、一袋しか無いじゃ無いのよ」
「お姉様此処で騙されては行けません、これは私達に独占させない為の嘘です絶対に!」
カオリさんと王女様2人が、睨み合う。
「ただこれと同じ色で形よ、それなら良いわね」
「私も賛成、ならお姉様と分けましょう」
ミニプリンを2人は分ける、2人なら結構な量だな。
「ネエネエ、何でカオリちゃんはあれを諦めたの?」
「そうよね、なぜ諦める?」
「うぅ美味しそう」
3人が抗議すると、カオリさんは俺に向かって言ってくる。
「私を信じなさい、それとダーリンもよ! さあ此処にカスタードプリンを出してください、4つにスプーンもね!」
「何よカスタードプリンて?」
「それ名前が違うわよ、第1側妃!」
王女様2人が抗議してくる。
「フフフ、ダーリンが出す物を独占する己らを呪え〜、さあ出して下さい4つよ」
カオリさんは今度は悪い魔女か!
仕方無しに、俺はカスタードプリンを4個出す。
「大きい、後上の白と下の黒は何?」
「本当だ、真ん中の色はおんなじね」
「美味しそうです、これはどの様に食べるのカオリちゃん」
「フフフ、この様に蓋を開けて、そうそう空いたら白い所を少し食べて、今度は黄色い所と混ぜて、最後は少し掘って下の黒いのも混ぜて後は好きなように食べてください」
4人を見ている王女様2人は、抗議してくる。
「ずるい、ずるいよ」
「あんなに大きいのは!」
「あら、それをみんな足したら、大きさと量は同じですよフフフ」
オーククィーンの微笑みで、笑うカオリさん
「その白いのと黒いのは何よ!」
「私達の方には無いですよ!」
抗議する王女様2人。
「後から出してもらったから、特別なサービスよねダーリン」
カオリさんが挑発するから、大きいプリンを見ていて、泣きそうな2人の王女様。
「御免なさい、もう独占しません」
「御免なさい、みんなで分けますので、私達にもそれを食べさせて下さい」
2人は残ったミニプリンを俺に差し出す。
「2人は王女様なんですよ、何時も国民の手本にならないとね、例え自分が食べられなくても、国民が飢える事はしては行けませんよ、………分かりましたか!」
カオリさんが、お説教をする。
「「はい」」
「分かったならよろしい、ダーリン2個追加ね、王女様達に出して下さい」
2人は食べられてニコニコしている、俺は残ったミニプリンを食べて厨房を見ている。
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