第155話 決闘開始!
対峙している俺達、そして王子様は声高々に、周りに宣言している。
「みんな聞け、俺の可愛い妹を泣かせた奴が此処にいる」
(ハイハイ腹ペコ第3王女様ね)
「俺はその仇を取るために、此処に奴との決闘を申し込んだ」
(腹ペコで直ぐに死なないよ、泣いて走って行っただけ!敵討ちは死んでからね)
「みんなは証人になる為に、これから俺達の言う事を聞いてもらう。
決闘の後に嘘を言ったと言われても、俺の格が下がるからなハハハ」
(平民に決闘を申し込んだ時点で、格が下がっていますけどね)
「では平民に言う、お前の条件を言え!」
俺の条件か、色々とあり過ぎるがシンプルにいこう。
「まず王子様とは殺し合いでは無く、寸止めの降参でどうでしょう」
俺はアイテムBOXからハリセンを出して自分の手を叩く、バンバン。
「これは相手を叩くと音がします、王子様に俺が当てて音が鳴ったら、決闘は終了です、私は王子の?王子様は何で戦います剣ですか魔法ですか?」
王子の得意な事を聞くのを忘れてた、不味いな先に手を見せてしまった。
「俺か、俺は魔法で攻撃する、死なぬ程度の魔法を撃ってやる、背後の千は癒し魔法の使い手、息が有れば死ぬ事は無いはずだ」
息が有れば助かるって、そんなに妹愛が強いのかよシスコンだね。
「分かりました、私が避けてこの武器で一撃を与えたら終わりですからね!絶対に」
俺が条件を言うと、笑って来る。
「ハハハ、俺に一撃を入れるだと、夢物語を言わん事だ。
俺の詠唱はこの国で1番だぞハハハ」
この国で1番の詠唱魔法使い?無詠唱じゃないの早いのは?
「では私の条件は王子様の魔法を避けてこのハリセンで一撃当てたら決闘は終了、王女様の事は俺と王女様の間で解決するとして、王子様は後々抗議してこないでよろしいですか?」
「おお、その条件で良いぞ、皆の者も聞いたな全員が証人だからな。
では千よ、お前が決闘の合図をしろ!」
頷いた千さんが、俺達の間に来る。
「双方決闘の条件は、王子様は魔法を使用して私の旦那様に一撃を入れる、旦那様はその武器で王子様に一撃を入れて音で確認する。
決闘終了後勝った者の条件、王子様が買った場合は、旦那様は王子様の奴隷に、旦那様は王女様の事は王子様の介入を永遠に認めないでよろしいですね、それで間違えは無いですね!」
「あゝそれで良い、俺が勝つからな!妹から奴隷を取り上げるのは少し悪いが、コイツが妹の周りにいるよりは良いだろう」
「俺も意義はないです、本当は永遠に俺の前に現れて欲しく無いですけどね!」
王子と俺が返事をしたので、千は少し後ろに下がる。
「では準備はよろしいですね、この石が地面に着いたら、お互いが攻撃を始めて下さい、では投げます」
千さんは上に石を投げる、王子様と俺はその石が地面につく瞬間を見つめている。
そして地面に石が着いた。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
何何、決闘なの?第1王子とあの男が広場の真ん中にいる。
聞き耳をしてると、第3王女の事で争いになっているのね!
もしかして、目上のコブを一気に取り除けるの?
これは決着が付いてから出て行って、両方を罰して私が1番に躍り出るチャンスよね。
そう思って見ている事にするけど、お母様の言葉を思い出した。
あの男をお母様は気にかけている、ならば恩を売っといたほうがいいのかな?
私は静観するのをやめて、広場に歩み出す。
開始を告げる宣言を千が言って石を投げた、どうする止める?
右手の方からは、側妃様が早歩きで決闘の方に歩いている。
出遅れたか、でも決闘は始まっちゃうよね!
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