第154話 広場に移動!
睨み合う、俺と第1王子様、周りには4人と影の一族が多数いる。
参ったな、これは決闘を受けなければいけないのか?
「キヤー」
後ろを振り向くと、カオリさんが捕まり首に短刀が光っている。
「フン、その女の命が欲しくば、決闘を受けよ、さあさあ!」
カオリさんを人質かよ、全く王子にしては汚い奴だ。
「ダーリン、自分の意思で決めてね、私が殺されたって気にしないで」
ったくカオリさんは無茶振りしてくる、その目は絶対に決闘を受けろの目だろう。
「分かったどこでやるんだ、此処でやるのか?」
俺が返事すると、喜ぶ王子様。
「よしついて来い、広場でやろう!証人が沢山集まるからな、それとその女はそのまま連れて行くぞ、お前が勝ったら解放してやる。
もしも負ければ、お前と同じで俺の奴隷にしてやる!あゝもう妹の奴隷だったな!ハハハ」
コイツはもう勝った気でいるんだ、俺に負けたらどおするんだよ!まだ妹さんとの婚姻届は王都に向かっていて、受理されていないから下剋上は起こらないか!
そして、王子様の後をついて広場に来た。
「よし今から呼びかけるぞ、お前は覚悟は出来たか!」
あゝ、アンタを倒す覚悟は出来たよ!ただその後の事はわからないけどね。
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泣きながら私に気づかず、走って行く娘を探している、何処にいるのかしら?
裏庭を見ると娘の後ろ姿がある、肩が震えているのね。
「グスグス旦那様のバカ、なんで私がいない時ばかり美味しい物を食べるのよ!
まず最初は私にお腹いっぱい食べさすのが当たり前よね、バカバカ死んでしまえ」
「こらこら、旦那様の悪口を言っても良いけど、死んでしまえは言わないの、誰かが聞いていて殺しに行くかもしれないわよ、旦那様が本当に殺されたらどおするの」
後ろを振り向くと、お母様がいた。
「だってだって、私に最初に美味しい物をくれないのですもの、そんな旦那様はいなくなれば良いのよ!」
「全く困ったわね、午後には会議で全員集合なのに、貴女の旦那様をみんなに紹介する時なのにね!この娘をどおするのか?」
その時突然広場で、歓声が上がる。
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「アレ何かしら」
部屋に戻った私は外を見る、王子と第3王女婿が対峙している。
「まさか決闘?、誰かいる」
ドアが開きメイドが部屋に入ってくる。
「王妃様ご用件をお聞かせください」
私は外を見る様にメイドに扇子で先を指す。
「アレを止めて来て、そして双方謁見の間で正座させておいてね!会議までよ」
「争いを止めて、謁見の間で正座させて置きます」
メイドは出て行った。
「全く騒いで第1王子の資格は無いわよ、軽々しく決闘なんてね、もしあの人の隠し子ならどうするの、それを傷つけたらあの人の怒りが、側妃に行くでしょうにね」
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廊下を歩く私に、外から歓声が聞こえてくる。
なんだろう、騎士達の訓練は今日は無いはず?
私は慌てて廊下の端に行く。
第1王子とあの男が、対峙している。
まさか決闘、理由は何かしら?でもお互いに傷が付けば得するのは第2王子と第7側妃よね、それがわからないの第1王子は?
第一王子が戦うと言う事は、まさか本当にお父様の隠し子なの。
お母様達に、また争いの日が戻って来るの!
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