第153話 忙しいから辞退します!

12歳なのあの王女様、確かに背は低いけどしっかりと受け答えしている。

ウチの妹と比べても大人だよね。


「千さん、12歳の前に100とか500とか1000とかは付かないよね」

「ハイ、正真正銘の生まれて12年間の12歳ですよ」

やっぱり妹と同じ年齢なんだね。


「とりあえずは上に行こうよみんな」

階段を上がって行くと、突然手袋が飛んで来る。


「妹を泣かせたな、貴様に決闘を申し込む!受けよその手袋を拾え!」

階段を上がったらいきなりの決闘を申し込まれたよ!


確かに俺も妹を泣かせた奴には、キチンと復讐する。

見つからない様に、ジメジメと攻撃するかも。


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「ホホホ、第3王女の婿は面白い者だの、先が楽しみだ」

「はいあの子が真っ直ぐに育つ様に、婿様には頑張ってもらわないと」

王妃と側妃が話していると、一緒について来た第1王女様が考え事をしている。


(お母様も側妃様もあの第3王女の婿に注目している、何であんな平民がいいの?

私の能力で凄いお婿さんを探して来て、国民を幸せにしてあげる。待ってなさいよ妹)


その横を泣いた第3王女が、走り去って行く。


「アラアラ、お婿さんと喧嘩でもしたのかしらね、泣いていたわよ」

「困りましたね、まだ婚姻の許可も貰ってないのに、喧嘩で別れたら大変ね、王妃様娘を追いますので失礼します」

第1側妃は、第3王女を追いかけて行く、そして王妃は立ち止まり第1王女に向く。


「早々貴女が何を考えているか分かりませんけど、自分の事を見ては行けませんよ!

恐らくその能力は、自分を見てしまったら、無くなるかもしれませんからね。

それよりも、妹と一緒にあの男を追いかけた方が良くてよ、此処が分かれ道かもしれませんよ、それでは私は自室に帰るから、午後の会議には全員が揃う様にね」

王妃様は道を曲がり自室に帰って行く。


(自分を見ては行けない!もしかしてお母様の能力はいくつあるの?)

王妃様に警告を受けた第1王女様、マサシをどうする。


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手袋を投げられた俺、どうすればいいんだ?


「旦那様、その手袋を拾うと合意した事になります、決闘の合意ですよさぁ」

「拾って、勝てば第1王子と地位は入れ替わるな、勝てよ旦那様」

「そうね、そうなればかなりの事になるわよ」

俺に決闘を進める3人、カオリさんは微笑んでる、ただ目は戦えだ!


「さて、王女様を追うぞ、王子様これで」

俺は呆気に囚われている王子様を無視して、廊下を進もうとする。


「おい待て、手、手袋を拾え、おい平民待つんだ!」

待てと言われて待つ奴はいない特に決闘が前提ならばね。


追いついた王子様が、俺の肩を掴んで自分の方に向かせる。


「貴様と言う奴は、これが手袋だ、持っていろ」

俺の手に自分の投げた手袋を持たせる王子様、俺はどうすればいんだよ」


「よし持ったな、改めて決闘を挑む、良いな」

真剣な顔で俺を睨む王子様。


「拒否でお願いします、俺は先を急ぐんでね」

振り向いて廊下を歩こうとすると。


「誰か出て来いコイツを止めろ!」

すると至る所から黒い奴らが現れる、黒い羽。

ただ黒と違い鳥の羽だ。


「影の一族なの」

「旦那様気をつけてくれ、コイツら暗殺とか諜報とかの部署の奴らだ」

「そうよ、この国で影に生きる者達、滅多に人前に出て来ないわよ」


うわー昔影の軍団てドラマがあったと、YouTubeで見たことがある。

それの現実版かよ!


全く持って、王女様を追いかけたいのにいい迷惑だね。












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