第148話 王女様が切れてしまった!
また突然扉が開く、入って来たのは第3王女様。
「まだ騒いでいるの!そこの床で何してるのよ貴女達、貴女まで一緒になって、何をしているのメイド副総長!」
床に仰向けで倒れた俺に、メイド副総長を含めて重なるメイド達!カオリさん達4人は、引き剥がしに必死だった。
慌てて立ち上がるメイド達、そして王女様に頭を下げている。
「それで原因は何ですか?メイド副総長!」
メイド副総長は王女様に棒菓子の入った皿を見せる、すると王女様は1つ取って口に入れる。
「美味しい腕を上げたな副料理長、それでこれが何であの様な格好になる?」
メイド副総長は、1つだけ残ったミニドーナツを指差す。
「変わった形ですね、これが何かあるの?」
「お食べ下さい」
王女様は最後の1つを手に取り眺めている。
3人とメイド達はガン見して、喉を鳴らしている。
「まあ食べてみましょう」
王女様は口に入れる、少しすると噛む動作になる。
少しの沈黙の後に、王女様は喋り始める。
「これは凄のね、口の中で溶けて甘さが広がっていくのよ、腕を上げたのね副料理長、私の宮殿に料理長として引き抜来ましょうメイド副総長!」
王女様に問い掛けられたが、首を横に振るメイド副総長さん。
「王女様違います、これの元の持ち主はあの方です」
俺を指差すメイド副総長、そして王女様が俺を見てくる。
「まさかそんな事はあるわけ無いですよね、大一に此処には調理道具が無いのですから」
また横に首を振り、俺の股間を指差すメイド副総長、
そこでは無くてアイテムBOXをちゃんと指を刺してよ!
「何よ股間から出したものなの?その様な奇怪な物を私に食べさせたの副総長」
ホラ怒られた、指刺しは確実にね!
「違います、あの金のポーチアイテムBOXです、その中から出して頂きましたので安心して下さい」
そうだよちゃんとしないと!報連相は大事だよ。
「旦那様、もう少し私に出してください、一つでは足りませんからね」
優しく言ってくる王女様、ただ追加は無いよ。
「すいません、みんなで食べたので有りません、在庫も無いです」
俺が言うと、メイド副総長は頷いている。
「私の分もみんなで食べたの?凄いわね私を除け者にして貴女達だけでこんなに美味しい物を食べてたなんて」
少しの沈黙、王女様の肩は揺れているワラワラと!
「この野郎、お前達全員牢屋に行け、追って罪状を決めてやる!
騎士達全員地下牢に連れて行け!」
俺達は全員、騎士達に囲まれて、地下の牢屋に連行される。
よく考えたら、此処に来てまともな食事を取っていない。
お腹が減って来たぞ。
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