第143話 千様を試す!
俺は覚悟を決めて、千様に近づく。
「聞きますが、千様は俺と王女様のどちらの味方ですか?」
聞かれた質問に千様は、戸惑っている。
「だ旦那様と王女様を比べる?どちらかと言われましてもね困りますよ!」
突然の質問なら、その様な答えだよな。
「なら此処から俺が逃げたとしたら、通報して阻止します!それとも一緒に逃げてくれますか?」
「………今答えが必要ですか?」
少しの沈黙の後に質問が返って来た。
「大変必要な答えです、私に付いてくるか王女様かね!侍従関係か、婚姻関係か!どちらを取りますかです」
「………そのええと」
まあ答えられないよね、安易に婚姻届を出したからね。
「俺達は貴女が王女様のスパイでは無いかと疑っています、夫婦は信用が第一ですからね!もしこの婚姻が嫌なら書類は、すぐに止めた方が良いですよ、貴女の為にです」
これ程言ったんだ、スパイなら書類を止めるだろう、俺の婚姻も無くなる!自由だ〜!
「………あのですね信用がない事は分かります、最初の出会いで貴方方を亡き者にしようとしました。
ただこの婚姻は私の本心でした事は、間違えの無い真実です。
もし何かあるのなら、おっしゃってください!絶対に王女様には喋りません」
なら最後にこれを試すか!俺は自分の首輪を外す。
「えぇまさか、奴隷紋が効いていない」
黒が千様の口ををすぐ塞ぐ、俺は首輪をまた付ける。
「今見た通りです、どうしますか?通報ならあちらからどうぞ!」
俺は入り口を指差して、千様を見る。
「これが、最初の夫婦の試練なんですね、分かりました絶対にあの扉には行きません。まだあるならどうぞ教えて下さい!私は貴方と別れてあの扉を通る事は無いです」
唇を固く閉じ、目には涙を浮かべている。
「黒と白さ、信用しても良いかな?」
「あゝ、仕方ないだろう認めるよ、裏切られて泣くのは旦那様だしね」
「私も信用する、これで1人味方が増えたね」
カオリさんを見る。
「カオリさんも良いかな、千様を信用して!」
「良いよ、自分で書類を書くから第一側妃て書かなくて、私を第一側妃に選んだ人だからね」
みんなも許可したので、千様も仲間だ。
「なら千様、よろしくね!」
手を差し伸べて握手を求めると、手首を掴まれて千様の胸に誘導される。
「此処の中に秘密を溜めて、絶対に外には出しませんから!それと千様でなくて千とお呼び下さい旦那様」
いやまずいって中学生にその攻撃はさ、スレンダーだって少しは膨らみがあるんだから!俺は腰を引いて行く。
「ちょっと貴女何をやっているの、すぐに手を離しなさい」
カオリさんが、すぐに手を千様の胸から離すが、その手を自分の胸に持っていく。
「待ってよカオリさん、その攻撃は不味いよ」
「大丈夫よ、この世界では婚姻したから何の罪にもならないわよ、千様の胸でいかないで私の胸でいきなさい、洗濯はしてあげるから」
離してくれ、此処はトイレが外なんだ!
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