第141話 王族に謁見!

千様を残して、600と残り2人は何処かに行く。


そして俺達は王女様の後をついて行く、周りは騎士達。


「謁見の間で会う事になるが、作法を其方達は知っているのか?」

騎士団副長さんに質問を受けて、俺とカオリさん首を振る。


「ならば頭を下げておけ、頭を上げよと言われたら顔を正して階段の中腹を見ていろ絶対に、王妃様の顔を見るなよ不敬で不幸な事になるかもしれないからな」


「騎士団副長、それは大丈夫でしょう、お母様もいきなりは魔法を撃たないわよ」


「しかし王女様、過去には不幸な事故が有りますからね」

うーんと王女様は考える。


「まあ成ったらなったでね、その時は本当に持ち物になるわよ、あゝ置物かもねプププ」

王女様は笑っている。


置物ってなんだろう?何かの魔法が突然撃たれるのか?


そして謁見の間の前に着く、相変わらず大きい扉だね。


「開け扉よ」

王女様が、言葉を言うと、大きな扉が開いて中が伺える。

人が左右に立って俺達を見ている。


「では入いりますよ、私が止まったら一緒に止まって下さいね」

俺達は中に進んで行く、周りはザワザワしている。


(黒あの人達は誰だ?)

(各一族の代表達だ、今回の王族に同行している者達だ)

結構な人数だな、これなら宿舎が埋まるのも頷ける。


そして中程を進んで王女様が止まった。

「頭を下げていてね、もお直ぐお母様達が入ってくるから」


俺とカオリさんは頭を下げるが、王女様と黒と白と千様はカーテシーのポーズで待っている。


何処からか声がする。

「王妃様が皇太子様とご入場されます」

周りも動く気配があり、そして壇上で靴音がする。


「続けて第一側妃様と、第一王女様がご入場されます」

また靴音が聞こえる。


そして少しの沈黙が訪れる。


「皆のもの顔を上げい!」

女の人の声で動く気配があり、俺達も顔を上げる。

ただ視線は壇上の下!


「さて王女よ、その背後の者が其方の初めての伴侶であるか?」

「ハイ王妃様、この者と先程婚姻届を王都に届けてもらうように、白の一族にお願いしました」

王女様が王妃様の質問に答える。


「では反対の者は意見を述べよ!」

反対って、王妃様に意見を言って良いの?王族だよ。


「………」

「………」

「………」


「なんじゃ誰も居らぬのか、ならば「お母様私が1つ提案をしますよろしいですか?」

壇上で声がする。


「妹よ、其奴がお前の隣に立っていられるか騎士達の1人と戦って貰う、もし勝ったなら何も俺は言わない、負けたなら婚姻の書類を破棄してもらう」


「お兄様、もう早馬で出発しています、追いつけないから破棄は出来ませんよ、だから戦うのは無意味ですねフフフ」

扇子を口の前に開いて、王女様が上の方に言っている。


「流石に我が娘ね、用意周到で隙が無いわね」

「でも私より先に結婚するのは許せないわよ、何か邪魔しないとね」

「お姉様、今更邪魔は出来ませんよ!認めて下さいねフフフ」

うーんやっぱりコイツ(第3王女)はかなり危ない奴なんだな。


「もう良いであろう、第3王女の婚姻は認める討伐より帰ったら王に報告する様に!」

王妃様の裁定が降って、俺は地底で結婚となった。

地上なら法律で守られるのに、此処は日本の治外法権だもんな!


「ではこれで謁見を終わりにします、王妃様が退場します」

またみんなが動き出す、俺たちはまた頭を下げる。


少しして、また声がする。

「王族の皆様が無事に退場しました、お疲れ様です。

この後3時間後に此処で晩餐会をします。

これはスライム王の討伐出陣式も兼ねてますので、全員の出席をお願いします、では解散して下さい」

声が終わると、王女様の周りに人だかりが出来る、俺達は千様に連れられて謁見の間の外に出る。












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