第139話 王女に首輪を!

俺は騎士に囲まれて、元の部屋に戻ってくる。


「ただいま心配してたー、30分ぶりに帰ってきましたよ」

すぐにカオリさんが寄ってきて、匂いを嗅がれる。


「変な臭いはしませんので合格とします、もし臭いがしたら追求でしたけどね」

何の匂いで何を追求なんだ!それよりも報告。


(はい集合)

又みんなでスクラムを組んで、小声で話し合う。


(どうだった旦那様、首尾は上々か?)

黒が聞いてきたので、俺は笑いながら答える。


(あゝバッシリと成功だった、後はいつ行動を起こすかだ)

あのクソッタレ王女よ待っていろよ!イヤ違うな、置いて行くからさようならか。


(どのような行動を起こすんです?)

白が聞いてきたので答える。


(何処かに逃げるか、それともこの首輪をアイツに付けて奴隷にするかだ!

ただ懸念は、もしつけた後に俺が死んだら、この奴隷契約は解除になるのか?)

黒と白に聞いてみる。


(赤の他人に殺されれば解除になるが、もし着けられた者が悪意を持って、主人を殺したり依頼したら、首輪が反応してその奴隷も死ぬ事になる)

黒がまず言ってくる、そして白が新たな首輪の秘密を教えてくれる。


(面白い事に、一度奴隷契約をした者は、全ての奴隷を開放するまで自分が奴隷になる事は有りません!

あの王女様が、何人の奴隷を持っているか分かりませんが、旦那様1人ならあの王女様を奴隷に出来ます。

他にいるなら逃げた方がいいでしょう、行き先は地上に行くのが良いと思いますね)


確か王女様は初めてだと言っていたな、なら他の奴隷はいないはず!彼女を奴隷に落とす事も可能だね。


(大丈夫だね、王女様は初めてと言っていたな、ならば逃げるよりも傀儡にして上手くこの世界を歩ける様にしよう)


(ダーリン、暗黒面が何処からか湧いて来ていませんか? 奴隷なら私がなりますよ、他の女の子にあんなことやこんな事を、使用するなどと考えないで下さいね!)

うぅカオリさん、俺に暗黒面は無いと思うよ。


(それとあの王女様の位は結構高いのか?)

(王女様の3番目だから、位の順位なら高いかもしれない、多々此処には王妃様と第一王女様も来ているから、全体の順位は分からないけど)


(でもお姉様、あの方は結構な地位に居るはずです、部屋番が上の方でしたよ)

(そうか確かに、上の部屋だったね、なら結構な権力を持っているな)


(なら王女様を奴隷にして傀儡にしよう、首輪は何かで隠させて命令を聞かさせようねフフフ)

(ほら暗黒面出ているじゃないですか、もう)

カオリさんにつねられる、マジで痛い。


(それともう少し隷属の首輪が欲しいな、何処かに落ちていないかな)

みんなで考えるすると、黒が言ってくる。


(旦那様、今晩の晩餐会がどの様な形式か分かりませんが、もしパーティー形式なら、き族達に接触して首輪を調達しましょう)

(あゝいい考えね、なら当分は大人しく過ごししようね)

ならば最後の問題はこの人だな。


(カオリさん、今の作戦を聞きましたね、興奮してバラしたらダメですよ!特に奴隷の首輪の件わね)

(うぅん、大丈夫だと思う、ダーリンに誰が何しても我慢する、絶対にね)


本当かは分かりませんが、カオリさんを信じて今は、大人しくしておく。











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