第137話 部屋を移動!
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「よし後は、このナイフで私の指を少し切って、この真ん中の窪みに付けて名を呼べば終わりね。
サダバァサシよ妾の奴隷となれ!」
王女様が彼の名前を言った瞬間、首から光が出てすぐ消える。
(えぇ何故すぐ消えるの、もっと光ハズよ!絶対におかしい)
王女様は、白の一族にヒールで手当をしてもらい、会議の為に部屋を出て行く。
首輪をする前に王女様にお願いして、彼を真贋魔法で鑑定してみた。
もしステータスがあるのならば覗けるはず、ただ私の場合は相手に触れないと実行出来ない。
「少し両手を私と握り合いしましょう」
彼と手を握って私の魔力を彼の中で巡らせる、これならどんな嘘も見分けられるはず。
少しの時の間彼の中に魔力を流したが、なにも変化が無い? まさかステータスが無いの?私は心の中の眼を凝らして見てみる。
見えない!仕方が無いので、彼から手を離した。
「………怪しい所はありませんね、王女様お願いします」
そして彼のステータスは、報告が出来ません、王女様も聞いて来ませんでした。
本当に全然読めません、体の中に霧がかかっている様に、どうやっても見ることが出来ませんでした。
今私の案内で彼ら達は、別の部屋に移動をしている。
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メイドさんの後を追いかけて俺達は部屋を移動する、この首輪が効力が有るのかは分からないが、王女様が指をつけた時には光が発生した。
「此処に入ってくれますか」
メイドさんが扉を開けて中に入ると、清掃をしているメイドと、騎士が何人かいる。
「貴女達、お茶とお菓子を準備して来て、それと騎士様達は外のバルコニーと、部屋の外に何人か待機して下さい、絶対に逃さない様にね」
メイド達と騎士が動く。
「では皆様は此処で、王女様が来るまで寛いでいて下さいね、お茶とお菓子を間も無く持って来ますから」
俺達はソファーに座り、一時の休息を取る。
メイド副総長は俺の後ろにいて、何故か離れない。
みんなに首輪の効果と話をしたいが、後ろにメイド副総長がいるので、お喋りが出来ない。
「メイド副総長さん、我々は逃げませんので部屋から出て良いですよ、通常の業務がありますよね」
俺は後ろを振り返り話しかけると、メイド副総長さんは横に首を振る。
「私の現在の仕事は、あなた達の監視ですからお気遣いなく!」
やはり監視要員なんだね、それと千様はどうするんだ?
「ええとメイド副総長さん、千様達はもう要らないですよね、私に首輪をつけたんだからね!」
メイド副総長さんは、千様達を見て言ってくる。
「貴女達と貴方様のつながりは、まだ分かりませんので、解放は出来ませんね」
繋がりって、単なる50年前の事だけだろう、それに先程戦いに勝って得た、解除の書類を王都に持って行って貰わないと、黒と白がこの世界で自由に行動できないよね。
「千様、会議には参加をしないのですか?」
千様はハッとして、メイド副総長に言ってくる。
「メイド副総長、私は白の一族の代表です、やはり会議には参加をしないと行けません、此処から出る事を許可して下さい」
千様は、メイド副総長に懇願してくる。
「そうですね、ならば4人で行って第3王女様に理由を言って下さい。
その後の事は第3王女様の指示でお願いします」
「分かりました、会議が終了次第に、王女様の指示を仰ぎます。
貴女達行くわよ、お先に失礼します」
千様とお付きは4人で出て行く。
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