第136話 旦那では無く奴隷!
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「私の名前はサダバァサシです、以後よろしく」
彼が名を告げると、体の周りの赤いオーラが動くが黒には変わらない。
何故一瞬動いた、何故黒くならずに赤で元に戻るの?
私は真贋魔法で、此処までの地位に登って来たのよ!メイド副総長の座にね。
不正をしたり虚偽の報告は、体に纏わりつく赤のオーラの変化で見極めて来た。
先輩や同輩も全てこの魔法で、その地位を奪ってやってやった!
それを破る魔法が、この世にあるなんて信じない!
でも現実は少しの動きが有ったが、色は変わらなかった!何故?
「これで私とお前は一心同体になる、お互いが話し合える関係だ」
王女様が出して来たのは、隷属の首輪。
ただ使用に当たっては、相手の名前を告げて装着しなければならない!
あの時の一瞬の揺らぎ、間違えは無いと思うが、少し不安だ。☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ドアが開き騎士団副長が戻ってくる。
「戻りました王女様、会議は間も無くです準備をしてください」
騎士団副長が王女様に声をかける。
「分かったすぐ支度する、その前にこれをこの方に付けないとね」
王女様は隷属の首輪を持って俺に近づいてくる、不味いなどうにかしないと。
「王女様、少し彼に触る事は宜しいですか?」
メイド副総長さんは、王女様に聞いてくる。
「何かあるの? 触るぐらいは許可するけど何か貴女に不安はあるの?」
メイドさんが俺に触って来た、盾の魔法はまだ解けていないはず。
「少し両手を、私と握り合いしましょう」
メイドさんと手を繋ぐと、何かが体に入っては出て行った。
「………怪しい所はありませんね、王女様お願いします」
メイドさんは離れて、俺の前には首輪を持った王女様、後ろは騎士団副長さん。
「逃げないでね、逃げなければ押さたり痛い事はしないからね!素直にこれを装着させてよ」
ジリジリと俺の首に、首輪を付けようとする王女様。
逃げたい、でも俺の盾の能力は大丈夫のはず!契約は無効になるはずだ。
「騎士団副長、やはり後ろで押さえよ、何故か私の愛の首輪を拒否している様だから、さあ逃げないのよ、面倒はかけないでね旦那様」
騎士団副長は後ろから俺の肩を抑える、そして首輪が俺の首に装着された。
「よし後は、このナイフで私の指を少し切って、この真ん中の窪みに付けて名を呼べば終わりね、サダバァサシよ妾の奴隷となれ!」
やっぱり奴隷かよ!嘘つき王女!
王女が俺の名前を言った瞬間、首から光が出てすぐ消える。
「これで終わりね、少し血が出たけど初めてだし、痛いがその内に傷は塞がるはずよね」
「王女様、ヒールをかけて差し上げます」
千様が王女様にヒールをかけて、傷を塞ぐ。
「凄い一瞬で治りました!ならば騎士団副長会議室に行きましょう、皆さんはメイド副総長と空き部屋で待っていて、メイド副総長後はよろしくね!
それと皆さんは絶対に逃げないでね、特に旦那様わね!」
王女様は、騎士団副長と部屋を出て行く。
俺達は周りを騎士達に囲まれて、メイド副総長と共に部屋を移動する。
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