第134話 サダ結婚だってよ!
ニッコリと微笑む、第3女王が声をかけて来た。
俺達は元のソファーの位置に座る。
「では再度聞きます、その魔法は誰に習ったの?」
俺は意を決して、第3女王の質問に答える。
「誰にも習っていません、本当です」
第3女王はメイドさんを見る、彼女は頷いている。
「本当に誰にも習ってないの、ならばどの様にしてその魔法を使えたんです?」
「オマケです」
またも第3女王はメイドさんを見る、頷くだけ。
「オマケって何?」
「ある物に付いて来ました」
メイドさんは頷く、第3王女は少し怒りそうな顔になる。
「ならその魔法は何処で習ったの?」
「拾ってみたら、出来ました」
メイドさんは頷いているけど、第3王女の顔が怖くて泣きそう。
「なら其処の腰に有る金色のアイテムBOXは、どうやって手に入れたの!」
「これもオマケですよオマケ」
メイドさんは頷く、もう目元に涙を浮かべている。
「この〜、オマケおまけって本当の事を喋りなさい!」
興奮した女王、それは貴女の負けを意味しますよ。
「背後のメイドさんが魔法で嘘を見破るんです、その事を今まで信じていたなら今回も信用しないと、過去の事が嘘になりますよ女王様!
過去の罪を帳消しにして、罪なき者を又罰するんですか?出来ませんよね」
バキィ、机が割れた、割ったのは第3女王様。
「よくも抜け抜けと言いますね、どうやって彼女の真贋魔法を破ったの!
ここまで来て真実を言わないなら、義母様の謁見の場で決めますか?」
何で此処で王妃様が、話に出て来るんだ、もう開放してください。
「まあまあ王女様、もしこの者が魔法と持ち物で王様の落とし子だとしたら不味いですよ。
第2王子の誕生と第7側妃様の誕生で、それでも争いの種が増えています。
まずはよく話し合いをしましょう」
千様が、助け舟を出してくれる。
「この者が隠し子王子、ならなる前に私が………」
王女は考え事をしている、又みんなでヒソヒソ話。
(どうするんですか千様はあんな事を言って、話を収集出来ませんよね)
俺は千様に小言を言う、すると千様は言ってくる。
(貴方が生意気な事を言って、第3王女様が怒ったから助けてあげたんじゃない、感謝しなさいよ!)
それもそうかも、ただ事態は一向に終息しない。
(助けたフリしてサダ様を狙っていますね千様)
カオリさんが、又トンデモ発言して来る。
(バレた、だって腰の物を見たら何故か王族かもってね、あんな魔法も出来るし、王様が何処かで作った子だと今は思ったりしてね、どう私はまだ独身よ)
うーん、白の一族はスレンダーなんだよね、もう少し膨らみを。
(どうした黒とカオリさん、胸を顔に近づけないで下さい)
俺の頭を抱きしめて胸を頭につけて来る2人。
(今言ったでしょう、もう少し膨らみをってさ、ダーリン)
(そうですよ、ほらほら)
またも口から願望が出ていたか、反省。
何故?睨んでいるんだ白の一族は?
(悪かったわね、スレンダーでさ、1000年この体型よだから男が来ないのね)
(千様、私も200年来てません、此処で一緒に旦那様を捕まえましょう)
白の一族が俺を見て来る、黒とカオリさんは更に俺を抱きしめて来る。
すると突然に、第3王女が言葉を発する。
「決めた、落とし子にするより私の伴侶にする!それなら此奴は私の上に立てないから完璧な計画、千よ至急書類を王城に持っていけ遅れるなよ!
立会人は騎士団副長とメイド副総長だ!」
俺は地底で、結婚が確定してしまった!
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