第133話 遺失物横領罪!

王女様はニッコリと笑っている。


「ちょっと人数が多すぎますね、千の付き添いは隣の部屋で待っていてください、それと私の方も貴女(メイドさん)と騎士団副長さんの2人とそちらが4人ね、それならば座れるでしょう、では移動して下さい」

王女様に言われて、各自移動するけど何処に居ればいいの俺達は?


「では副長さんは私の後ろにメイド副総長と立っていて下さい、千と黒と白は右のソファーで残りの2人は左のソファーに座ってね」

俺達は言われた定位置に座った。


「では聞きます、貴方があの魔法を放ったのですね!」

俺の方を見て言ってきたので、俺は頷く。


「では何処であの魔法を習いましたか?正直に話して下さい」

正直に話せと言われても、スライムを退治して出てきた物を拾って使ったと!ただ正直に言うと、黒と白に聞いたスライムは泥棒との事。


泥棒(スライム)の者を隠匿して勝手に使った犯人になるよな、地上では遺失物横領罪かな、この地底世界にも刑罰てあるのかね、。

さっき赤の一族が死刑判決で、俺達にファイヤーボールを投げて来たから、死刑制度はるんだろなー。


色々と考えていると、腕をつねられる。


「痛い」

「サダ様、皆さんが見ています、答えないといけませんよ」

カオリさんが、俺を正気にさせてくれる。


「ええと少し黒と白と話しても良いですか?」

王女様に聞いてみる。


「ダメです、と言いたいですけど話し合いをしても宜しくてよ!ただ嘘は私のメイドが分かりますからね!」

隣のメイドさんが微笑んでいる、其処にいる理由は嘘発見器かよ。


立って部屋の隅に行き、黒と白を手招きする。

「こっちに来て黒と白、耳を貸して」

「貸せん、耳は取れんぞ」

「同じくね」

面倒臭い地底人だな。


「なら近くに寄って、少し聞きたい事がある」

2人が立ち上がり俺の方に来る、何故か千様も寄ってくる。


「貴女は呼んでませんけど!」

「いや、ここまで来れば私も一心同体!あなた達の間違いで私の身にも不幸が来るかも知れませんから、一緒に聴きます」

仕方ないな、時間も限られている、いきなり時間切れで死刑には成りたくは無いしな。


千様を入れて、隅の方で輪になり話をする。

(聞いて欲しい、もしスライムを退治して拾った魔石は誰の物になるんだこの地底では?)

顔が近いが皆んなに聞く。


(石は退治した人の物だよ)

黒が答える。


(なら、石以外の物が出た時はどうなる)

皆んな考える、ただこの状態山が4つと平野が2箇所あり、中学生の俺にはキツイ体制だ。


(怒るわよ、ダーリン)

やっぱりカオリさんにバレた、そして千様が言ってくる。


(妾の胸のことはほっておけ、兎に角はバレれば罪になる、特に王族の物なら死刑だな)

(バレないで、使用しているうちは罪にはならないはず)

(そうですよ、バレなければ良いんです)

バレないって、王族の前で魔法を放ってしまったんだぞ!


(なら今回はどうなんだ?)

(バレバレでどうにもなりませんね)

千様にアッサリと言われる。


(ならこれもダメなんだよね)

俺はアイテムBOXを指差す。


千様は驚いて俺の股間にしゃがんだ。

「嘘〜この金色は王族の持ち物、貴方は誰の隠し子ですか?」

千様声が大きい、それに位置も不味いよ俺の股間が隠し子になるよ。


慌てて口を止めるけど、股間で止めてセクハラ確定。

すぐにカオリさんに引き離される。


「ダーリン何してるの!私がいつでもやってあげるから、その女から離れて」

「本当何で千様でやろうとするのよ、私達より年寄りよ」

「いつでも相手をするって言っているじゃない、何であんな年寄りがいいの!」

いや3人とも事故です事故。


「さあ決まったら話して下さい、待ちくたびれたわよ」


女王はニッコリと微笑んでいる。









  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る