第123話 地下で最初の戦い!
陰から出て来たのは大きな頭が2個や3個有る犬。
「ケルベロスか!墓の番犬ね、旦那様は盾で防いで兎に角は此処を出るぞ!
一匹でも傷を付けると厄介な事に成る、墓の外まで全力で追いかけて来るぞ」
黒の言葉で更に全力で走る、カオリさんの胸も弾む。
ケルベロスもゆるゆるダンジョンのイレギュラーと同じで、攻撃するとお互いが死ぬまで追いかけてくるのか?厄介な相手だ。
でも此処で俺の盾で防いでも、攻撃判定になるんじゃ無いのか?
「黒と白、地上で俺の盾にぶつかった魔物は、攻撃判定に成るけど大丈夫か?」
走りながら2人に聞くと、答えてくれる。
「本当か、なら何もせずに走るしかないか!」
「もう倒してしまいましょうよ、どうせ不法侵入で他の一族と後から揉めるんだから」
「そうだな、此処の一人か二人なら大した事では無いはず、旦那様攻撃してもいいぞ、その後でゆっくりと出よう」
俺はまず盾でケルベロスの突進を止めて、振り向く。
俺達を追いかけてきたのは5頭、に頭2頭にさん頭3頭でも体は俺達の倍もある。
「うーん、カオリさんは武器はないよね」
「まさかすぐ此処に来るとは思ってませんので丸腰です」
俺はアイテムBOXからバットを出す。
「ナイフよりは長い分、バットでどうにかなりますか?」
「に頭一頭やってみます、一撃」
首と首の間から触ったバットが胴体を粉砕する。
「本当はこれ最大剣力を使うので多用は出来ません、やはり刀か剣が欲しいですね」
地上ではイレギュラー!それを倒しといて無い物ねだりをしてくるカオリさん。
「でも魔物を倒す事は出来そうなら、普通の剣技でやってみてください」
次のに頭一頭の顔を一つバットで殴る、キャンと言って一つの頭が下を向く。
残った頭が胴体を動かして攻撃してくるが、俺が盾で止める。
すかさずカオリさんのバット攻撃。
二頭を倒すと何処からか笛が聞こえる、ピーー。
残ったさん頭3頭のケルベロスが、引き返して行く。
「帰ったか?」
「いや旦那様、もっと不味い状況だ!」
二人が空を見ている。
空から男の人が降りてくる、途中で止まって俺達を睨んでいる。
青白い顔に羽は、黒と違い赤だ、それも黒色に近い赤色だね。
「お前達は、何故に我のペット達を殺すんだ!何の権利がある。
裁判に掛けなくても判決を言う、お前達四人は死刑だ!
我が執行してやる!ファイヤーボール」
すると男の頭上に、大きな火の玉が湧き出てくる。
「この火をやろう、そして灰にしてやる」
「貫通」「雷」
男が火の玉を投げる瞬間、俺は貫通を50本ほど男の火の玉に発射したら、火の玉は消えた。
そして男には、頭上に雷を落とす。
男はわからずに上を見たが、雷で焦げて地上に降りて来る。
「馬鹿な」
それが男の最後の言葉だ、そして前のめりで倒れる。
「黒さん白さんこれで良いのか?」
「よくは無いけど助かったのは確かだね、ありがとう」
「本当にね!まさか灰では無くて、赤が出てくるなんて思ってもなかった」
初めて魔物以外の人かはわからないが、地底人に魔法を発動した。
良いのだろうか? 良心が少し痛む。
※マサシは、黒と白に魔法を発動した事を忘れています※
二人は男を見ている。
「かなり高い地位の者だな、ケルベロスを五頭も使役してるなんてな」
「判決て言っていたので裁判官ですね、でもなんで此処にいるのかしら?」
「さあとにかくは、ここを早く出よう」
黒の言葉で俺達は歩き出して墓地を出る。
外では又もや、ケルベロスと騎士達に囲まれる!
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