第125話 明るい理由!

背後を確認する黒と白。


「追って来ぬな、灰色だと思ったら赤だったな」

「来ないよお姉ちゃん、墓守だから灰色だと思ったよ私もね」


そんな二人に俺は、この先の行動を聞く。


「どうするまた地上に戻るのか?ほとぼりが冷めるまで何処かに隠れるか?」


二人は、俺の方を見て答えてくれる。


「恐らくはこの先に何処かの街がある、街中で休むとしよう」

「そうね奴らが居たなら、直ぐ側に街があるはずよ」


二人は、道をどんどん進んで行く。


「ねえダーリン、何で此処は明るいのかしら?」

カオリさんが、俺に聞いてくる。


ダーリンて誰だよ!もう頭が桃色過ぎるだろうカオリさん。


「でも何故此処は明るいんだ、黒と白?」

俺も思ったので、2人に質問をする。


「明るい?あゝ上の石が光っているんだよ」

「そうそう旦那様の地上と同じで、何処も暗くならないんだよ!」


上を見上げると、光っている物体は点々と光を発している。


あれが光石かな?一つ持っていこうと思うけど、白の魔石よりも光量がありそうだしね。


「旦那様は、もしかしてあれを持って行こうとかと、思って無いだろうね?」

黒が、天井を見ている俺に質問してくる。


「あったら良いかと思っているんだけど、何かあるの?」

俺は素直に答えると、何故か2人が笑い出す。


「遠くで大きさがわからないのか? あれの大きさは、旦那様が殺した牛の10倍は大きいぞ!どうやって持って行くんだハハハ」

「可笑しいハハハ」


俺の疑問に黒が答えてくれたが、大きさがバッファローの10倍って事は掘り出して持っていけないだろう、もし落ちてきたら災害じゃん!


「そんなに大きいなら諦める、いらないね」


「そうよ持てない物を、持っては行けないからね」

「諦めが肝心よ」


黒と白が言ってくるが、カオリさんは思案顔。


「どうしたのカオリさん、余の大きさに疲れたかな?」

「イエね、ダーリンのアイテムBOXなら持っていけると思ってね」

カオリさんは、あの石の事で持ち帰りの可能性を言って来てくれる。


「確かにアイテムBOXなら可能か?」

今度は俺が、思案顔?


「まあまあ旦那様、街に着くから食事でもして考えてくれ」

「まああれをどう取るかによるけどね、過去に一度も落ちてきていないからね」


ウーンバッファーの10倍は30mは有るはず、それがあの大きさに見えるという事は相当上の方だな!あそこ迄登るのは無理だな、素直に諦めよう。


そして前を見ると、壁に囲まれた中世時代のヨーロッパの石造りの街並みが、遠くに見える。


周りは石壁で囲われている。


「坂を降りた先に街がある、登録証は我らが保証して作って貰うから安心してくれ!」


「私が作っても良いけど、疑う奴が居ると困るからあの街で作ってもらおうね」

登録票が居るのか、ただで作ってくれるならありがたいな。


さあ、地下の街はどんなだろう、なんか冒険てワクワクするな!


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