第126話 受付!

四人で歩いて行くと大きな門が見えて来た、外には長い列がある。


「結構人がいて、受付けまで時間がかかりそうだね?」

俺は2人に質問をする。


「あゝあの列ね、ただ我々は入り口が違うぞ!右は一般の国民で左が、き族階級の受付だよ」

「そうなのよ、左に並んで下さい旦那様」


黒と白が先頭で4人で列に並ぶ。


「はい、身分証を出してください、き族様」

門番が言ってくるので、2人は胸元から出してくる。


白は服と胸の間と分かるが、黒は胸の谷間から出してくる様は凄いねと思ったら、カオリさんが俺をつねって来る、痛いよ〜。


「私だって出来ます、何なら今やりましょうか!」

「イエ、どうもすいません」

何故かカオリさんに謝る俺が居る。


「門番、彼は我が伴侶だ! 登録証を発行して欲しい」

「早々私の伴侶でもあるの、だけれども勝手に作ると悪いから此処でお願いするわね!」


「はは〜、では石の上に手を乗せてください、犯罪歴だけ調べさせてもらいますから!」


俺が手を石に乗せるが反応無し、カオリさんも乗せたけど変化が無かった。


「では、この紙を読んで記入して下さい」

門番に書類を貰ったが、文字が読めないから全てが分からない項目である。


「黒と白どうやって書くんだ?文字が読めないんだけれど?」


二人に聞くと、黒が代筆で二人分を書いてくれる。

「まあ喋れても、文字までの解読は無理か、我が代筆するが良いか?」

門番が頷いてくれる。


「私が書くと職権濫用になるから書けないからお姉様お願いね、キチンと書いてよ」

白が書くと職権濫用て何で?


「あゝ旦那様、私達の一族は文官を一手に引き受けている一族です。

私が書くとどんな書類でも通ってしまう、その様な能力が有るんです」


凄い能力、テストも満点なのだろうか?


「旦那様、不正はダメですよ」

「そうよ不正はダメなの! き族席を外されてしまいますからね」

貴族席を外される何でなのかな?


「言っておきますが、き族は自分の一族の職業で不正をしますと、平民になってしまいます。

他での不正はお咎めはありません!たとえ自分より低い身分の者を殺してもね」


「人を殺しても職業が絡まないならば、何をしても良いのです!それがき族です」


貴族ね、ラノベの悪役貴族みたいだね。


「旦那様はき族とは何なのだと思っているんだ?」

「お姉さまよく教えて差し上げましょう、今夜は眠らせないからね」


その言葉は怪しく聞こえるので、周りが見ている。


「白、白、ダメだよそんな事を言うと、みんながコッチを見ているからさ!」


反対側に並んでいる平民達の視線がかなり有る。


「ほら見られているだろう、どうするんだよ!」

平民の列と言われる方を見る俺、2人も見て来る。


「その様な時には、お姉様!アレをお願いします」

「分かった、………おのれら何を見とんじゃ!」

黒が叫ぶと、反対の列の平民達が一斉に反対側を向く。


俺達を担当の門番は、走って逃げて行く。


「お姉様、後ろを向いたので追わないで下さい、折角列に並んでいるのでね、しかし私達の担当者が逃げたのは困りましたね」

門番が走り去った方を見ている白。


確かに、まだ身分証は発行されていないな!どうしよう?

すると平民に身分証を発行している門番を、黒が無理矢理連れてくる。


「はいすぐ発行しなさい、同僚が逃げたのが行けないのだからね!」


無事に身分証を発行してもらい、初めての地底の街に入った。







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