第131話 王族?

ドレスの少女の背後には、メイド服の女の人が3人と甲冑騎士が剣を抜いて10人ほど並んでいる。


「今の光の魔法は、古代の王族がこの地を統一した時に使用していた魔法!

その方達は一体誰です?」


俺の方こそ聞きたいね、君は誰だ?


(旦那様とカオリちゃん、頭を下げて早く)

(何でも良い跪け)


黒と白がカーテシーをすると千様とその背後の3人も同じくしている。

俺とカオリさんはとりあえず頭を下げろておく。


「千よこの者達は誰です?」

俺達を見る千様は説明しづらい様だ、だって会ったばかりで戦っただけだもんね!

名前すら知らないからな。


「ええと200、王女様に説明してくれ!」

白に振ったよ千様、白よどうするんだ?


「2人とも我が客人です」


白が当たり障りの無い返答をする、しかし王女様は更に追求して来る。


「お主は白の200ですね! 確か50年前に追放になっていたのでは無いですか?

背後にいる黒の200も同じく、この世界から上の闇夜に追放のはず!

何故此処にいるのです?」


これには白も黒も回答に困っている。


「姫様に申し上げます!この2人は先程疑いが晴れて、元の地位に戻っております。

現在は書類を回しておりますので、王都にてご確認ください」


千様が此処で、助け舟を出してくれる。


「書類を回しているのですね、でも今現在は追放された者でしょう? それと先程の魔法の事が説明されていないですね」

うん確かに説明になっていないな、さてどうしようかね。


「騎士団副長さん、兵士を集めてこの方らを宿舎に連れて来てから、尋問をしましょう。

先に帰っているから逃さずに連れて来て下さい、では」

王女様とメイドさん達は帰って行く、残された騎士が俺達の方を向き尋問してくる。


「まず聞くが、先程の明かりの魔法を使ったのは誰だ!?」

みんなが俺を見る、見んな見るな! 騎士さんが俺をみる。


「その方があの魔法を使った者か、なら同行してもらおう!逃げぬなら縄では縛らんから、大人しくご同行願う、他の者も付いて来てくれ」


騎士団副長を先頭に、騎士達に挟まれ何処かに連れて行かれる。

途中で段々と騎士達が増えて行く。


(完全に逃げ損ねたね、黒白カオリさん)

(折角勝ってお泊まりなのにね、残念ねダーリン)

相変わらずのカオリさん。


(やはり王族の魔法だったか、見つかる前にもう少し暴れたかったな!)

(お姉様は、欲を描きすぎです!1族に戻れるだけでも良かったです)

黒は恐ろしい事を考えている、白はまだまともだ。


そして騎士達に囲まれて、一際大きい門を抜けて建物に連れて行かれた。


見上げるその建物は、ガラスで出来ているくらいにピカピカに輝いていた。















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