第113話 名探偵奏凪!ヘッポコ探偵八木!
奏凪長官は、電話の番号を見ている。
「彼が今日学校に言ったのわね、おっと電話だ知らない番号だなとりあえず出るか、面白い事が有るかも知れない」
ガチャ、奏凪長官は電話をとる。
「あゝ君か、小さい声で?誰もいないから大丈夫だ」
奏凪長官は私に喋らないように、人差し指を口に付ける。
「ええ、秘密の情報があるんですか? 今日の事ですか? はい中井と貝巻と集まって欲しい、なら私の家でどうですか、近所ですからね知ってますよね!
はい又連絡をよろしくお願いします」
ガチャプープー。
電話を切った奏凪長官を、八木さんは見ている。
「私にも電話が来たよ、新しい電話番号からだね!位置を探らせないか?流石ゴールドランカーだ。
何人が引っ掛かって此処から離れさせられているんだろうね八木君、皆んな彼の知り合いばっかりだな」
確かに直ぐ此処から離れるのはサダ様と関わりがあり、何故か此処から早急に帰って行く、彼を心配なら私みたいに最後まで残っているはずだ。
「もしかしてその電話ですが、彼は何かを企んでいるんですか?」
私は奏凪長官にまた聞く。
「まあまあ、そうだヒントを少しあげよう、彼が学校に行ったのは冒険者の義務で学校が休めないからだ、無断で学校を休めばペナルティで1週間は、ダンジョンに入れなくなる。
あゝ2人が来たな」
中立さんと貝巻さんがこちらに向かって来る。
「おう奏凪、彼から電話が来た、お前の家に行くんだろう」
「何ですかね、3人に話って?」
中立さんと貝巻さんが長官に話しかけて来る、2人を椅子に座らせる長官。
「まあまあ座れよ、それでだ八木君に言っておくけど、おそらくもうすぐ彼はこの近くに現れるぞ、確実に捕まえなければ何処かに行くからな!それもおそらく長期間だ、冒険者のペナルティを覚悟でね」
何故か長官は彼の行動を読んでいるみたいだ、何故読めるのだろう?
「長官、彼は何処に現れるんですか? 知っているなら教えて下さいお願いします」
私は長官に頭を下げる。それなのに笑顔で言ってくる。
「担当なら自分で見つけないとな、あゝ彼も隅に行くな早くしないと逃げられるぞ永遠にな」
奏凪さんが目配りする先にいるのはブルードラゴンの息子さん。
話が漏れない様に隅で電話をしている。
「長官、教えて下さい」
私の問いかけに長官は手を振る。
「早く行きなさい、もう時間は数刻だぞ!」
私は分からず立ち上がりテントの外に出る。
此処の近くで彼の知り合いって誰なのよ!
もしかして、脳裏に名前が浮かんだ、私はそこに駆け出す!
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