第121話 出発前の僅かな時間!
みんなの前で奏凪さんは、昔の事を話し始める。
ダンジョンと言う物が地球に現れて理解せず、みんなが武器を取り色々な洞窟に潜っていった第一黄金期。
各国で軍隊や役所の特殊部隊を編成して、調査する第二黄金期。
各国で情報を民間に出して、冒険者と言われる者が出てきた第三黄金期
各ダンジョンが、いつの間にか見えない扉で閉まって行き、行方不明者が増えていった第一氷河期
そして覚醒者15人先頭に立ち複数のパーティーと合同で、見えない壁を打破しようとある所のダンジョンに潜り、十人しか戻ってこなかった現代期がいまに続くと話した。
親父はその頃に潜って、帰ってこれなくなったんだな。
「だから見えない壁の向こう側の上級ダンジョンに潜って、戻ってきたサダ君をダンジョン庁は見守っているんだ、ただそれが君の行動を縛るとは思っても見なかった。
君の出す情報が余りにも斬新で、当たり前の事を見逃していた我々には、耳の痛い事なのだよ」
確かにどの情報も驚かれて探索が進まないよね、お役所さんわね!
チラッと黒と白を見てしまった。
この二人の正体を知ったらどおなるんだ、閉じ込めて実験台かそれとも、地底人の大使にして世界各国を訪問だろうか?
「サダ君、二人の事は何も聞かないからね安心してくれ!それと娘も見送りさせられないのが残念だ、気おつけて行っておいで、ではお母さん失礼します」
奏凪さんは出て行った。
「何の事なのマサシ、今の奏凪さんの言った事は!」
母は俺を問い詰めて来る、俺の本心を言うべきかな?そして残った中立さんが俺に話しかけてくる。
「サダ君、娘は君のパートナーとして合格かい、逃げている時に面会に来たのは娘だけだからね心配なんだ、ああパートナーの意味は結婚で無くて、冒険者としてだよ」
「お父さん!」
中立さんが言うと、カオリさんは少し怒っている。
「そうですね、色々と調べてみましたがカオリさんの能力なら、どうにかなりそうだと思ってます」
「どうにかって、確かに貴方には助けてもらったけど………」
カオリさんは何か独り言を言っているが、中立さんが言ってくる。
「ならよろしくね、娘が最後いや最初か、とも角選ばれて父として誇りに思うよ、カオリ気おつけて行っておいでよかあさんには言っておく、それと無事に孫を連れて戻っておいでね。
ではサダ君のお母さん私は失礼します」
中立さんは笑いながら出て行った、俺は母さんに言う。
「俺もこれからダンジョンに行ってくる、ただ今回は外泊するので明日から学校を休むって言っておいてお母さん」
「マサシ貴方までお父さんと同じで、女の子を連れて出ていくの!」
もう人聞きの悪い言い方はしないでくださいね、妹の友達が引いているよ。
「ただ何日かダンジョンに潜るだけだよ、すぐ戻ってくるからさ」
「貴方のお父さんも同じ事を言って出て行ったわよ、もうどうにでもすれば良いのよ」
母さんは台所に行ってしまった、妹達が慰めている。
「じゃあ姉さん後はよろしくね、帰って来たら面白い話をして上げる。
獲得したお金の10%を母さんの説得賃で上げるからよろしく」
複雑顔の姉が笑ったゲンキンな姉だ。
「あゝ気おつけて行ってらっしゃい」
俺たち4人は、家を出てタクシーを拾って、いつものショッピングモール後のダンジョンにいく。
屋上で降りて、入場料を払って三階の映画の一つに入る。
「サダ様は、何故ここに来たんです?」
「ここが一番近い地下の入り口だからだよカオリさん」
俺に言われて周りを見るカオリさん。
「何処にあるんですか?」
ここさ!俺は指を指す。
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