第117話 俺は潔白だよ!

そして秋葉原から自分の家の前に着くけど、足取りが重い。


「良いですかね、みなさんは受け答えはよく考えてから発言して下さい」

俺は無理だと思うが、一応は言っておく。


玄関を開けて中に入る、知らない靴がいくつかあるけど女物なのでスルーする。

「ただいま」


みんなを連れてリビングに入っていくと、奥の食卓にヒデミのいつもの同級生が座っている。


「お帰りなさいお兄ちゃん、フフフ居たよその子達を借りるね!みんな上行くよ」

ヒデミ達はサッサと黒と白を連れて上に行ってしまった、何なんだ?


「さあさあ座ってください、貴女は確か八木さんねこちらの方は初めてね、どなたかしら?」

「お母さん私一度見たことあるよ、ブルードラゴンてお店にいた」

姉の言葉に母は考え思い出す。


「あゝあの明るい方のお店の人ね」

カオリさんも思い出したみたいで、謝ってくる。


「あの時は当方の主任がご迷惑をかけました、改めて謝罪いたします」

カオリさんは立ち上がり頭を下げる。


「良いんですよ、それで今回はうちの愚息が何か問題を起こしましたか?旦那とか妊娠とか電話先で聞こえたんですけど」


此処で八木さんが、家族に説明をしてくれる。


「サダ様は関係ありません、私達のお話で盛り上がってしまったんです。

先程連れて行かれたあの子達も混じってお話をしていたもんで、不安にさせてすいませんでした」


それを聞いた母と姉は、さらに聞いてくる。


「先程の小さい子はどなたなんですか、もしかしてマサシの隠し子とか?」

「お母さんそれは無いよ、あれば八木さんの隠し子でしょう、ねえ八木さん」

姉よ、地雷を埋めるな爆発が怖いぞ。


「えぇとサダ様のお姉様、あの子達は私の血縁ではありませんよホホホ」

笑顔が怖いね、八木さん。


「ごめんなさいね、この子が父親に似てくると困るので先に芽を潰したいのよホホホ」

なんか母さんの笑顔も怖い。


「では皆さんが揃っている理由は何なんですか?」

「今上に連れて行かれた子達の事を、此処にいるカオリさんに相談する所だったんだ。

ただ色々あって此処にいるけど」


母の目が、カオリさんに向く。

「カオリさんはマサシとはどんな関係なんです」

その質問は桃色頭には、何でも変換になるよ母さん。


そしてカオリさん普通の答えだよ、言葉を選んでね。

「私とマサシさんは、一晩一緒の毛布に包まって寝た中です!キャ〜お母様に行ってしまった」


言うと思ったよカオリさん、俺はガックリと下を向く。


「おおマサシよ、ブルードラゴンに就職決定かよ羨ましい、親戚枠は無いのカオリさんだっけ、もし私が大学卒業してブルードラゴンに、就職が出来るなら応援するよ!

何なら今からマサシの部屋を片付けて、荷物をそっちに送ろうか!」

姉はニコニコで言ってくる、それにカオリさんは輪をかける。


「ええとお姉様と言って良いんですか?」

「今私は大学三年だけどカオリさんは?」

「私は大学二年です、一つ下ですね」


「なら妹だね、一人増えた」

「おねー様よろしくお願いします」

二人盛り上がっているけど、八木さんが爆発しそうだよ、隣で肩が震えているよ。


「ちょっと待ってよカオリさん、それとマサシ様のお姉様姉は欲しくありませんか?」

「いらないね〜、今更上は必要ないよ、妹なら一杯欲しいけど可愛いから」

姉の言葉で八木さんは撃沈。


うーん八木さんテンパっておかしな事を言っているぞ、俺と結婚したらどうなっても妹だろう?


みんな俺を見ている。

「マサシ、独り言が漏れてるよ」

「やっぱり私とですね、一回りも年上ですが良いんですね!」

「サダ様は私の貞操を奪っておいて、今更逃げるのですか!」

いやアンタからキスを二回しただけだろう〜カオリさん。


「マサシ早く決めなさい、女の人に失礼です」

母さんも勘違いしすぎだよ。


上から誰かが走る音が聞こえる。


「旦那様、あの子達怖すぎる体を触って来るのよ」

「そうよ旦那様、あの子達は私達の服を脱がして来るのよ」

怯えた黒と白が俺に抱きついてくる。


「マサシ、この子達も旦那様て何人の女の子に結婚の約束をしているの!流石に母として許しませんよ」


母さん、女の子達の話よりも、俺の話をちゃんと聞いてくれよ!









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