第115話 飛び出した二人!
俺はドッキリして硬直、ただこの状況を見ている目の前の女性は、立ち上がりこちらに来る。
助けてくれるんだカオリさんは!と思ったのに何で抱きついて来るんですか、前から顔も近い。
「サダクーン、会いたかったよ」
カオリさんに唇をまた奪われる、その時胸ポケットにいた二人が声を出す。
「痛いよ潰れる」
「旦那様、攻撃ですか! 守ります」
二人は今までカオリさんが座っていた椅子の背後に姿を現す、そして背後に霧が現れる。
「旦那様、今助けます」
「貴女達!直ぐに離れなさい、一緒に旦那様を槍で突き破りますから離れなさい!」
八木さんは俺を抱きながら立ち上がるとカオリさんも口を離して背後を向く。
「さあ旦那様から離れなさい」
「そうよ、手元を間違えて旦那様を傷つけたら嫌だから離れて」
八木さんとカオリさんは、俺の前で何故か手を広げて俺を守ろうとする。
「ちょっと待てよ、お前達もそれ仕舞ってくれ! 八木さんもカオリさんも、彼女達は大丈夫だから安心して下さい」
黒と白の霧が無くなる、そして2vs2の女の戦いが、始まってしまった。
「貴女達は誰!何処から現れたのオートロックで外から開かないのに!」
「今の霧は何、此処で魔法は使えないはず何の装置なの?」
「何を言っているのよ、私達を押し潰そうとしたくせに」
「そうよ、牛達の反乱かと思ったわよ」
俺は思わずカオリさんを見た、確かに胸で圧死は合ったかもな。
カオリさんは俺を見て。
「サダクーン、私は牛まで大きくありませんよ見ます、いいえ見せましょうか!」
「御免なさい」
謝っておく、そして二人を下がらせてから、俺が間に入り話し合いの場を作る。
「まずはカオリさん八木さん、彼女達には秘密があるんだ! その事でカオリさんに相談してから、ある事をしようとしたんだよ」
「何故彼女なんです、私八木が貴方の担当なんですよ、私にまずは相談が先でしょう」
確かに担当者だもんね、でも相談するとまたあそこで大人達に囲まれて、無駄な時間を過ごす事になるんだよな。
「八木さん、貴女はまだ信用を彼に与えていないのよ、私みたいに身も心も捧げないとね!」
俺を見ていたカオリさんが、またトンデモ発言かよ、頭が桃色の人。
「身て何よ、いつベッドに行ったのよザタ様、可笑しいじゃ無い順番なら私が先のはずよね」
此処にも頭が桃色になっている人がいるな。
「なら私達は一晩寝ている旦那様の隣に居たぞ」
「早々、何時も一緒だね旦那様」
やめろ〜そんな発言は誤解を招く、起きた時に上で浮いていただけだろう。
まずは双方を座らせて、話し合いの場を作っていく。
「ええとコレね、まずは飲み物でも飲んで落ち着きましょう、さあさあ座って下さい双方共にね」
みんなの前に飲み物を出して座らせた後、まずは黒と白を紹介する。
「こっちの黒い方は?あれこの二人の名前なんだっけ聞いてないよね」
「旦那様、名前は旦那様が決める物です」
「そうよ名前を決めてね、旦那様になったんだから」
「今までは何と言われていたの?」
「黒の一族二百歳よ」
「同じく白の一族二百歳です、早く名前を決めて旦那様色に染めてくださいね」
いつの時代のプロポーズの返事だよ、勘弁してください。
「ちょっと待ってよ、さっきから旦那様旦那様て貴女達何者なの?」
八木さんが言うとカオリさんは。
「分かったわよ、メイドさんと同じでご主人様て事なのね」
そう言う解釈でお願いします。
「違うわよ、私達の夫よ、私達は妻なの心も体も全て旦那様にあげたのよ!」
「お姉ちゃんの言う通り!わたしたちの物は全て旦那様の物なのよ、返品不可ね」
物ってバッファーだろうに、此処にも頭が桃色になる人が段々と増えていく、コロナと同じウイルスかな!
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