第111話 みんな引っかかってね!

俺はまず、新しい携帯電話を手に入れる、冒険者カードは便利だ。

次にある所に電話を入れる、敵の情報を撹乱する為にだ。


まずは姉から電話をする、ただこの番号は知らないから出ないかもしれない。


プルプルプルプルガチャ。

「もしもし誰、誰からこの電話番号聞いたの!」

(もしもし)

「遠い所なの、聞こえないよ周りもうるさいしちょっと待っていて動くから」


少ししてまた会話が始まる。


「聞こえる、貴方は誰なの答えてくれる」

「姉さん騒ぐなよ切るぞ」

「ええ」

(マサシなの、何処にいるの?)

(家に居る、其処から離れて周りに知らせないで黙って帰って来て!大切な話がある)

「わかりました、学校に行きますね」ガチャプープー。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「八木さんマサシは見つからないので、一度家に帰ってから学校に行きます、お世話様でした」

サダ君のお姉さんは帰って行く。八木さんは見ている。


「何で学校なの、大学よね」

プルプルプルプルガチャ。

「安達です」


「八木よ、恐らくは学校に潜伏してるはず、お姉さんが行ったらコッソリと付けて行ってね」

「了解」ガチャ。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


また近くで携帯が鳴る、和久井さんの携帯だった。

席を離れてヒソヒソ話だ!


「もしもしサダです、和久井さん埼玉支部の和久井さんの部屋で大事な話が有ります、返事は小さい声でお願いします」

(あゝ、移動する少し待ってくれ)

少しして。


(今周りに誰も居ない、話は何だ?)

「支部に行きますので!大切な話です、一対一で話したいので一人で誰にも言わず支部に戻って下さい、外で見ていて和久井さんが一人なら少し立って中に入ります」

(分かった、電話を切るぞ)

プープー。


「よし解散だから帰るか」

そう言って黒井に小声で言う。

(今彼から電話があった、お前が先に帰ってスピーカーの前でメモしろ)

(わかりました、先に)


八木さんは見ていた。

「和久井さんと黒井さんが、とっとと帰るの?何かあるのかしら」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


プルプルプルプルガチャ。

「はい安達です、誰ですか今は忙しいんですけど」

(小声でお願いします)

「えぇサダ様⤴︎」


(声でかいです、小声でお願いします)

(すいません、御免なさい)


(誰か側にいます?)

(いませんよ、私一人です)


(ならば、お一人でショッピングモールのダンジョンに来てください、秘密の話が有ります、一人で誰にも言わずに来てください)

(はい)プープー。


「よし帰ろう」

私は校長室を出て柳生を見つけて帰る事を告げる。ただ八木ダンジョン長は此処でお姉さんを張れと言ったので、柳生に伝えてダンジョンに向かった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「すいません八木ダンジョン長、今安達に言われました、サダのお姉さんが来るから張っていろと」

確認の為に柳生元先生は八木さんに電話をしている。


「えぇ安達に言ったわよ、あの子はそこに居ないの?」

「はい事付けを言ってから、ショッピングモールダンジョンに戻ると」

八木さんは少し考えてから柳生元先生に指示する。


「なら貴女が、さだ様のお姉さんを待っていてください」

「あの〜八木ダンジョン長」

少し怯えた声で柳生元先生は八木さんに尋ねる。


「ああ首の件ね、もしお姉さんが来たら尾行してサダ様を捕まえなさい、

捕まえたら受付嬢、失敗したら冬のボーナスカットねよろしく」

ガチャプープー。

「もしもし八木さん、切れちゃった」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


おかしい、みんな変な行動をしている。

誰も私に言わないで退室して帰って行く。

私の周りで何が起きているの、彼は何処にいるのよ!


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


俺は微笑む、皆んなに嘘情報を流してバラバラに成って秋葉原から離れる様に仕向けた。


「よしこれで秋葉原からは皆んないなく成るな」


俺は内心喜んだ!


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