第106話 黒の一族・白の一族!
目の前で小学生が言い争っている、可愛いが俺を取り合っても無駄だぞ。
「まず質問して良いか?」
「その前にこの縄を解いてくれ、窮屈だ」
「早々縄を解いてくださいね、旦那様」
いつ旦那になったんだ、此処にも頭が桃色の奴がいる、ただコイツら今目配せしたよな、気おつけようと。
俺は二人の縄を解くと。
「油断したな地上人、我らの槍を受けろ!」
「そうだ行くぞ」
黒と白の霧が出て来たが、槍になる前に片付ける。
「雷」「雷」
二人に雷がまた落ちて、気絶する。
また少しの時間が流れる、俺は早く地上に戻って学校に行きたいのに!
「あれまたやられちゃった」
「もうお姉ちゃん弱すぎよ」
「あんただってやられたじゃ無いのよ!」
気がついた途端に二人で言い合いを始めたので、間に入って俺は止める。
「かかったな、未だ手を掴んでいる間に槍を打て」
「私も掴んだわよ、お姉ちゃんこそ先に打ってよ」
黒と白は言い争う。
「コイツを抑えているんだ! そこに神経を集中してるんだから、槍を出せる訳は無いだろう」
「私も同じよ、どうするの?」
「なら手を同時に離して、槍を作成しよう!」
話はまとまったみたいだな、ただ俺は雷を撃つことが出来る。
「行くよ、セーノ」
「雷」「雷」
また時間が流れる、そして二人して同時に目を覚ます。
「可笑しい、何でコイツは魔法が撃てるのよ」
「地上人はそんなに魔法は出来ない筈なのに、それに体を痺れさせる魔法って何の魔法なのよ!」
「コイツもしかして、植物か?動物なの? 痺れ薬を体内で作成して注入して来る、変態魔物なの」
二人してスカートめくって下を見て、また俺をジーと見て来る。
「そんなわけないだろ〜」
ハリセンで二人の頭を叩いて、スカート下げさせて正座させる。
「何もされていないよね」
「うん、違和感が無い、○女のままお嫁に行けるはず」
何故か納得している二人、完全に頭が桃色だ。
「もう良い加減にしてくれ、俺は此処を出て地上に行かなくてはいけないんだ!
お前達の相手もおしまい、賠償の石は俺達の世界では魔石と言うんだ、それを賠償に渡すからこの電車から降りてくれ、俺は先に進むからね」
俺が言ったけど中々電車から降りてくれない。動かしたいのに。
「電車ってなんだ、この光っている箱か?」
「なんかそお言う事を前の地上人は言っていたよね、此処に居た地上人も私達を見てこの中に隠れていた、何処か開いていれば乗れるのに近づくと叫んでいたね」
コイツらの背中の羽を見て魔族か何かと間違えたんだな、小説読み過ぎだよ。
「では二人とも降りてくれ、俺はこれを動かして先に行くからね」
「私も一緒に行くよ」
「お姉ちゃんが行くなら、私も行く」
此処で小学生を連れて行ったら、犯罪臭が出過ぎだろう。
「君達の外見では俺には無理だから、もっと大きくなったら会おう」
地底人がどの位で大きくなるかわかりませんが、ここはそう言っておく。
「大きくかなれるぞ」
「私もよ」
言った途端に、姿が大人の女性になる。
黒がカオリさんスタイル、白が八木さんスタイル!綺麗はずるいね。
「どうよ、嫁にしたくなった?」
「ほらほら、スタイルいいでしょう」
絶壁に言われても困るね、ボォリューミーに言われてもコメントしたく無い。
「では回答が無いので、合格ね一緒に着いていくわよ」
「そうそう出発進行」
仕方なしに、電車の車掌室で「発電」
電気を流して電車を動かす、魔物がいるかも知れないので、ゆっくりと進ませる。
「歩く方が、早いのではないか?」
「そうよ、歩いた方が端に早く着きそう」
「お前たち、魔物が出たらどうする!脱線でもしたら大怪我だよ」
「魔物?地上人の言う動物は、お主が倒して此処にはいないぞ」
「そうそう小さいのはいるけど、大きいのはあの牛だけだ、此処は牛舎だからな」
なら少しスピードを上げるか!
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