第105話 二人を尋問そして!

このまま床に放置で、復活しても面倒なのでロープで縛っておく。


「何で小学生がダンジョンにはいるんだ?何処から入り込んできたんだ?」


少しすると二人は目を覚ます。

「ええ何があったの?」

「目の前光ったら体が痺れて動けなくなったよ」

「でもアイツは………何で縛られているの」

自分を見て白の天使も見ている、羽が折れないように縛るの大変だったんだぞ。


「本当だ、おい地上人この縄を解け、我々を解放しろ!」

「そうだ、縄で縛るなんて何様だ!」

五月蝿いのでハリセンで頭を叩く、全く姉は俺の金を自分の財布だと思ってホームセンターで何でも買うからパーティーグッズまで入っていた。


バン。

「痛い」

「痛いよ」

音は鳴るけど。痛みはない筈。


「まず聞け、お前達は何なんだ?何処から来たんだ?」

俺の質問に二人は?マークだ。


「私達が何処から来たって、此処で暮らしている。牛を出荷する時は他所の所に行くがな」


此処で暮らしている、他にも人がいるのか?


「待て待て此処で暮らすって魔物はいるだろう、君達の牛と言ってる奴も襲ってくる筈だ」


黒が首を振る。

「躾しとけば大丈夫、あの蛇は小さい時に躾しとかなかったから言う事を聞かなかったんだよ」

「早々最初の躾が大事、だから隠れて牛を食べて大きくなって反抗してくる。

困った奴だった、何処に行ったんだろうねお姉ちゃん?」


「遂に地上に出たんじゃ無い、地上が見えたあそこからなら出れたかもしれないからね」

「そうか明るいかったもんね、まあ居なくなって良かったよ」

俺が討伐したって言い難い状況だよねー。


「さあ縄を解け地上人、お前を殺して牛達の供養にしてやる」

「そうだ縄を解け、今度は全力で戦ってやる、もう手加減はしないからな!」


「殺すとか戦うとか言う奴を解放する訳無いだろう、お前達の未来は俺の手のひらの上だ!」


言った側から俺に抗議してくる二人、このまま解放しても何処か行かないよね。


「そうだ賠償金を払ってやる、いくらだ?」

俺が言うと、二人は考える。


「そ、そうだな!手の平サイズの動物達の石で手を打とう」

「そうだね、どうせスライムの石しか持ってないだろう地上人はね」


スライムはスライムなんだね呼び方は、確かさっきの大蛇の魔石は結構デカかった。

俺はアイテムBOXから、大蛇の魔石を出す。


「これで賠償になるか?」

二人は魔石を見て目を輝かせている。


「言ってみるもんだね妹ちゃん、地上人も大したもんだよ」

「もしかして、あの大ヘビを殺したの?」


俺は頷く。

「あゝ俺がきっき退治して来た、その時に出た魔石だ!お前達は石石言うけど魔石って言ってくれ」

倒したのは電車でも、電力供給は俺の力だからな!


「凄い私達でも、牛を一頭守りながら移動がやっとだったのに」

「早々、あの大きな蛇をどちらかに通させて逃げるのが精一杯だったのにね」

「もしかしてこの地上人強いの?」

「強いの?」

二人で俺を見つめてくる。


「よし妹ちゃん、コイツをお婿さんにして此処で働いてもらおう」

「そうよねお姉ちゃん、コイツがいれば、に戻れるかも」


知らない単語、貴族ってあの貴族か?日本ではもういない筈だよね。


「なら此奴を黒の一族の闘技場に連れて行くぞ」

「まってよお姉ちゃん、白の一族が先よ私が先に、になるわ!」


二人で睨み合う小学生、黒と白の一族って何だろー!











  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る