第104話 黒と白の小学生?

今は真夜中の一時、どうにかして七時迄に家に戻って学校に行かないと、ペナルティで1週間ダンジョンに潜れなくなる。


「………」

「………」


上手く眠れなかったけどステータスを見ると、指輪に貯蓄した分のMPは戻っている。

「………」

「………」


なんだな、何処かで耳鳴りがしている、新たなダンジョン現象?


「おい貴様こっちを向け」

「お姉ちゃん、脅しては駄目よ」


声が聞こえる、もう少し上を向くと、何かが浮いている小学生それも金髪の?


「よし見えているな、貴様は私達の可愛い牛を殺したな賠償金を求める」

「お姉ちゃん、賠償金では無くて命で払えって言わないと、分からないわよ」


黒のゴシックロリータ風の小学生と寝巻き姿の小学生が話をして来た。

でも何で浮いているんだ?


「可笑しい何故驚かないんだ!」

「だってこの方寝起きよ、起きる前に殺してあげれば良かったのよ」


黒の方は強い口調だけれども白い方は過激な口調なんだな、白って天使じゃないのか背中に羽があるし、因みに黒はコウモリ風の羽だ。


「何で二人はここにいるの?ダンジョンには十五歳から入れるけど、小学生は入れないよ、もしかして逃げ遅れた人たちの子供達」


「此奴は何を言っているんだ妹ちゃん?」

「地上人だから分かりませんねお姉ちゃん」


俺は起き上がり立ってコイツらと向かい合う。

「君達逃げなくて良いのか?ここはダンジョン魔物がウヨウヨいるんだぞ、それに両親が心配している筈だ何処に戻るんだ?」


俺は気になり問いかけるが、此処に二人がいる事に疑問を持った。


「魔物って、私達が飼っている牛ちゃんの事?」

「そうよやっとあっちから逃げ帰って来たのに、全滅させるなんてね」


「あの蛇が悪いのよ、食べて太るからみんな戻れなかった」

「そうよ突然戻ってきて喜んでいたのに、コイツが殺したのよ!」

白い天使が指を指してくる、親に習わなかったか人を指差ししてはいけませんてね。


「さっきからバファローの持ち主みたいな事を言っているけど、あれは魔物だぞ危ない物なんだよ」

俺は魔物の危険を説くが、二人は意に反しない。


「あの子達は私達が受け持って育てて、各地に売っているのよみんなに喜ばれているわよ、美味しいしボリュームが有るって、あの蛇さえ居なかったらもっと増やせたのに!」

「そうよ、あっちの厩舎で育てて、蛇さえ居なければもっと出荷出来たのに!そしてこっちに戻って来たから安心したら、コイツが全滅させて大損害よ、命で払え人間!」


二人の後ろから黒い霧と白い霧が出てくる。


怒っているのは分かるがロリ神レクイエムじゃ無いぞ小学生の背後演出てさ。


黒い霧と白い霧が槍に変わる。

「「死ね」」


二本の槍が俺目掛けて飛んで来る。

「盾」

一枚目は貫通、次々と出して五枚目で止めるとまた霧になる。


「何コイツ、死になさいよ!」

「そおよ、命で賠償しろ!」


俺も盾で止めるが、次々と来る槍にバリアーが持たない。

まずあの槍を止めないと、俺は魔法を思い出すアイツらの目の前にライトを唱える。


「ライト」

目の前に光が発光、止まる槍達。

「雷」「雷」

アイツらの頭に雷を落として気絶させる、床に転がる二人。


「どおする縛ったら犯罪者になるのは俺だよね、カオリさんがいれば良かったよ」


やはりパーティーは組むべきかと俺は思った。










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