第102話 魔法師と剣聖!
俺のステータスも上がり、カオリさんのステータスも上がった事を伝えた。
「この体の切れはステータスが上がった症状なの、何か軽いのよね!」
カオリさんは飛び跳ねている。
胸は重そうですが、あんなに弾んで大丈夫だろーか?
「何処見てるの! やっぱり男の子は気になるの?見せましょうかね、どうせ妻になれば毎日見られるんだし、今も明日も一緒ね」
何故か脱ぎ始めるので止めた。
「もう真剣になってください、練習無しであの大蛇と対峙するんですよ!
もお一度言います、斬撃は飛ばせますが一撃を三回しか出来ません。
回数は気おつけて使用して下さい」
大丈夫だろうか?
「それともお一つ実験します、このゴムの板に乗って下さい」
俺はもしかするとこの電車を動かす事が出来るか実験したいと思った。
何故なら大蛇が襲えない電車なら走らせれば、基地になると思われるからだ!
車掌室でゴムマットの上にカオリさんを立たせて、ハンドルに発電で電気を通す。
少し遅いが電車が動いた。
よし成功した、これで大蛇と戦う事が出来る。
「カオリさん降りて下さい、朝飯食べて戦いに行きましょう」
「そうですね、腹が減っては戦は出来ませんもんね」
朝食と言ったけど、まだ時計は朝の五時なんだよね、暗闇だと時間が分からなくなる。
そして朝食を食べ終わり、準備を確認する。
「トイレどうしますか?」
「乙女に聞かないの!決着したらで良いから」
今度は電車の運転席で前を見て「発電」で電気を通して進んでいく。
スピードが遅いので、先がまだ見えない。
三十分位走ったら、何故か大蛇が居なくて壁が有る所に着いた。
「可笑しいですね、大蛇居ないで壁ですよ?」
「はい、確かに居ません、寝ている時に反対側に行ったのかしら?」
もし出て、天井や車体の下にいたら困る、俺の鑑定は嘘を見破るだけだ。
俺は思った、この壁を鑑定したらどうなるかと!
「鑑定」
真ん中に筋があり奥に動くものがいる。
(カオリさん、バックします、後ろの車掌室に移動お願いします)
そして少しずつ下がり、助走距離を取る。
「何をするんですか、戻るのですか?」
「少し待って下さい、よしこの位でどうだろう」
俺は壁に向かってまた走り始める。発電を電車にかけ続ける体感スピードは時速五十Km!その瞬間壁に当たる。
「待ってあなた、ぶつかるわよ!ええ〜」
壁をすり抜けた、そのまま蛇に電車でダイレクトアタック!
そのまま大蛇は魔石になり、電車の中に転げ落ちていた。
俺は急いでアイテムBOXに仕舞い車掌室に戻る。
そして電車は勢いのまま、奥の壁にぶつかると思ったら通り過ぎる。そして朝日が見えた。
あれ奥も何やらダンジョンの壁みたいだ。
「カオリさん飛び降ります、俺につかまって下さい」
カオリさんを引き寄せて車掌室から飛び降りる、線路を転がる二人。
電車はまたダンジョンの壁に吸い込まれていく。
空を見上げれば朝日があった、俺達はどうにか上級ダンジョンから生還した。
立ち上がりカオリさんを地面に下ろす、ただ降りてくれない。
「あのー、降りて下さいよ、手が疲れます」
重いとは言えない、しかしカオリさんは笑っている。
「プロポーズしたんだから、私の返事はYESよ!」
「いつ俺がプロポーズしたんですか?」
カオリさんは微笑みながら言ってくる。
「車掌室から飛び降りる時に[俺に捕まって]て行ったわよ、だから返事はYESよ」
おいおい捕まってって、何処か体に掴まってて事で、この頭が桃色おねーさんはどんな変換してるんだ!
そして突然二人の携帯が鳴り始める。
「もしもし誰ですか?」
「八木ですサダ様何処ですか」
「何処と言われても、何処なんだろうねトンネルの先ですね」
「はい、お兄ちゃん今何処って、トンネルの先ですよ。ネエネエ聞いてサダ様にプロポーズされたの、返事はYESて言っておいたの、式場見つけといてねお兄ちゃん、えぇ、本当かって、本当よ」
俺は自分の電話を切ってカオリさんの電話を取って話し出す。
「違いますよ!吊り橋効果の桃色変換で、少しパニックをカオリさんはしてるのですハイハイ、精密検査を進めます、ハイハイですから極度の緊張ですよ」
また電話を取られる、俺の電話は鳴りっぱなしだ!
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