第93話 線路に落ちた!

見えない壁は壊れないと言ったのに、俺の触った壁は一瞬抵抗を無くして線路に落ちた。


その時に俺は隣に居た妹さんの手を握って、俺と一緒に線路に落ちた。

下には二本のレールと一面苔の地面とコンクリート構造物。


「痛ー、何が起こった?」

見上げても、黒い壁が有るだけ。


「痛いもう何よ、………此処何処ですか?」

落ちた妹さんも、初めて見る光景みたいだ!その後は俺の側に来る。


「サダ様、怪我は有りませんか?」

俺を触って確認している。


「ええ、苔がクッションで助かりました、レールに頭をぶっけたら危なかったかもです」


そして二人で立ち上がり周りを見る! 少し先には光が届くが、先は行き止まり。

反対側は光を吸い取り、先の見えない暗闇の世界。


「此処ってもしかして、メトロ上級ダンジョンですか?」

妹さんに確認してみる。


「私も初めての事で、兄と違って入った事は無いんで確定出来ません」

妹さんも辺りを見て確認しているが、入った事が無いなら無理だよね。


困ったね、シルバーランカーが見た事ない風景て!

とにかく行き止まりに行って、周りの壁を叩いてみる。


「ここいらあたりに降りる階段があるんですよね?」

「はい、でも上級ダンジョンは同じ入り口からは出れません!この先の駅の入り口を見つけないと」


ライトの光を吸い込む暗闇を指差す。


メトロ上級ダンジョンは、線路が複雑に繋がっているが、各駅のホームには入り口が確実に一つはある。


「なら進んで行くことが、脱出に繋がるんですね」

「はい、ただ魔物は確実に強くなりますよ、相手も殺しにくるのでね!」


初心者ダンジョンしか知らない俺には分からない世界だ!殺しに来るって?


「相手は牙も有り、毒も致死量を我々の身体に送り込んで来ます、そして武器を持つ二足歩行の魔物も出ます。

初心者ダンジョンと違い、逃げても振り切れません戦闘になります」


百%戦闘になるのか?バットで倒せないと困るな、確か八木(千葉)さんは、イレギュラーや上級の魔物はバットで倒せないと言っていたよね。


俺は久しぶりに、ステータスを開く。


名前 サダマサシ

年齢 十五歳 男(童○)身長170cm体重65kgスリーサイズ男はいらねー

職業 魔法士→魔法師まで後150/200 ・剣士見習い→剣士まで後200/500

体力/上限体力 1200/1200

MP/上限MP 250/250


力/上限力 150/150

剣力/最大剣力 700/700

技力/最大技力 格闘家でない為表示無し。

剣スピード A

魔法スピード S

知力 高校生?


剣技名 弱者破壊(強者には通じぬ)・一撃(最高500力まで)

格闘技名 無し

魔法名 雷(Ⅰ)発電(Ⅰ)ライト(1)稲光(Ⅱ)貫通(Ⅲ)盾(Ⅲ)


持ち物 バット・無限アイテムBOX+時間停止付き・魔法の指輪+500MP


称号

[ゾンビスレイヤー](臭い耐性・臭いを無効化する)

[スライムを統べる者](各種スライム族を引き寄せる)

[限界突破](格上を討伐が出来る)


結構ステータスは上がって居る、特に魔法が上がって居るのが良い。

それとバットが駄目でも、魔法が効けばどうにかなるかも。


それと魔法の指輪の貯蓄効果、ヒマな時にいじっていて残った魔力を貯蓄出来る事がわかって、残ったMPを指輪に貯めて寝ていた。


「サダ様どうかしましたか?」

突然妹さんが、俺の顔に胸を押しつけて抱き締めてくる。


「な、何を」

「大丈夫です、お姉さんが貴方を守ります、絶対に地上に行きましょうね、

ほら心臓の音って安心出来るでしょう」


イヤイヤ年頃の男の子にそれはやばいでしょう、八木姉妹と違ってそれなりにあるんですよ!


ボリュームは中学生の心を破壊する。


そうだ、少し相談しよう、俺は妹さんから離れて立ち上がる。










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