第92話 秋葉原ダンジョン再戦!
入り口から下に降りていく、みんなヘルメットのライトを点けて前方を確認して進んでいく。
「では配置はどの様にしますか?」
専務さんが訪ねてくる。すると貝巻さんが提案してくる。
「私が先行で偵察します、あなた方二人で左右の警戒をお願いします、ただ後ろの警戒が少し疎かになりますがね」
俺は考える、ここで盾の性能を検証をしたいと思った。
「俺の意見は、盾を全面に出して警戒して左右は中立兄妹さんにお願いして、後方は貝巻さんにお願い出来ますか?」
みんな考えている、その隙に他の冒険者は横を素通りしていく。
「サダ様の盾を見せても大丈夫ですか、貝巻さん!」
「まあ盾の魔法を使う方は居ますので大丈夫かと思いますよ、ただ私は見ていないので、判断しにくいですね」
ならばと俺は、盾を一個試しに出した。
「ホウこれは素晴らしい、結構な強度がありそうですね」
貝巻さんが言うと、専務さんが答えてくる。
「これで昨日のイレギュラーを止めて退治しました、ヒビは入りましたが完全に止めていますよ」
何故か貝巻さんが剣を抜いて、盾に斬りつける!
[ガキーン]
金属のぶつかる音がしたが傷は無い。
「凄い硬いですね、これなら安全です、盾を全面で進みましょう」
貝巻さんが納得してくれたので、さっき言ったホーメイションで進んでいく。
昨日来た日比谷線方面はやめて洞窟からつくばエキスプレス方面へ。
昨日は新宿線と分かれ道の先で大クモを、退治してお帰りとなった今回は先に進見たい。
洞窟を通り過ぎて、つくばエキスプレスの構内に入るホームは150m。
「サダ様来おつけて進んで下さい、一番先の階段は降りない様に」
妹さんが言ってくる、突き当たりにある階段で降りるとメトロ上級ダンジョンに入ってしまう様だ。
「でもドアとか有りませんよね、どの様な仕組みなのですか?」
そこはダンジョン職員の貝巻さんが説明してくれる。
「此処を降りると、厚くて見えない壁が有ります、それで抵抗を突き破るとメトロ上級ダンジョンに入ってしまいます、空気の壁少し抵抗が有るだけです」
ホームの電車が止まる線路側を押すと、透明だが壁が有る。
「此処は間違って落ちませんよね?」
「ええホームで電車は乗れません、見えない壁が有るでしょう、ホームに転落する事は有りません」
「先程言った通り、ホーム先の点検階段を降りない限り上級に行く事は有りません」
「では私達を抜いて先に言った冒険者は何処に行ったんです、上級ですか?」
俺は聞く、此処に居ない冒険者の行き先を!
「恐らくは、新宿線方面ですね、洞窟・川・洞窟・ホームとこの中級ダンジョンで一番長い狩場ですから」
「はい、直線では無く適度に曲がったり、川を渡って半魚人と戦うか、上り下りで橋を渡るとか、地上とはちがーうルートになりますよ」
「さっきの分かれ道からでは、新宿線線のホーム端まで1.5k位歩きます」
ならば新宿線方面に移動だ。
「ではここはやめて新宿線ほ…うわー」
「サダ様何でえぇー」
ホームと線路の見えない壁が何故か通り抜けて、俺はつくばエキスプレスの線路に落ちて行く。
その時に妹さんの手を掴んでしまって、道連れにしてしまった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます