第90話 秋葉原に行こう!

翌日、まだまだ連休中、俺も等々一ヶ月間冒険者を続けられた。


取り敢えずは八木さんに感謝して起きよう。


そして下に行くとリビングには三人が座っている。

「マサシ起きたか、朝食は食べるかね」

姉は一応機嫌が良い様だ、少なくとも現金が懐にあるんだからな。


「今日は、昨日の秋葉原に行くけど姉さんは一緒に行く?」

俺の問いに姉は。


「行かないよ、アンタのやり方を見てたら冒険者としてやる気無くなるからね、まあ誰かに見られる事はない様にしろよ、機密情報を漏らした犯人にはなりたく無いからさ」

確かに秘密を知る者はそんなにいない、なら容疑者にはなるな身内でもね。


そして朝食を食べて自転車で、秋葉原に行く。

自転車で一時間位で着くが駐輪場が見つからない。


「さてどうするか、ブルードラゴンで預かってくれるかな」

自転車を押してブルードラゴンの後ろの買取店舗に行く。


さてどうするかと店の中を覗いていると、扉が開き中から人が出て来る。


「サダさん、昨日以来です本日はどの様なご用件でしょう?」

出て来たのは、会長の息子さん鑑定士だね。


「おはようございます、秋葉原の駐輪場が有れば教えて貰えますか?」

俺は素直に聞く、教えてくれればラッキーだね。


「あゝその自転車ですか、此処の階段の背後にでも隠して置いて下さい。

そのパイプにでもチェーンをかけて置いておけば安心ですね、誰か紙にサダ様て書いて来て」

息子さんが指示するとメイドさんが動く、そしたら会長も降りて来た。


「おはよう御座いますサダ様、本日はどの様な御用件で来店されたんですか?」

会長は昨日の事もあるので、俺の行動が心配なのか聞いてくる。


「昨日の続きでダンジョンに潜ろうと思いまして、朝から来ました」

俺の周りを見る会長さん。


「今日はダンジョン職員さん達は付き添いに来ないのですか?」

「えぇと、俺は基本一人で活動をしてますんで、常時付添が有るわけでは有りません。

それに機密情報が有りすぎて、今更パーティーを組む事が出来ませんよ! 永遠に単独冒険者です」


俺が言うと会長は提案してくる。


「なら昨日と同じ様に、息子と娘を護衛兼案内でお付けしますよ、痺れて動けなくなる魔物もいますし、万が一に情報が漏れるかもしれませんからね。

専務、アイツにも連絡して戦闘態勢ですぐ来いと連絡してくれ、すぐにお前も着替えて来い」

言われた専務さんは、携帯を掛けながらビルに戻って行く。


「さあさあサダ様、奥でお茶でも飲んで待っていて下さい、すぐ戻って来ますからね」


俺は会長と一階店舗の奥の部屋に通されてお茶を飲む、すると会長さんが話しかけてくる。


「そうだサダ様、昨晩はアホな支部長の為にご迷惑をお掛けしてすいませんでした、アイツに代わり謝罪致します」

何故か会長さんが頭を下げてくる、俺は慌てて頭を上げさせる。


「会長さん頭を上げてください、そんなには気にしてませんよ!それに彼は赤の他人でしょう?」

顔を上げた会長さんが、笑顔で答えてくれる。


「アイツも一応は大学時代の同級生なんですよ、だけどああやって下の者を見下す性格があるんで、あれ以上の出世が望めずちょっと性格が歪み気味でね、奏凪とも何度も話して改善させているんですが無理そうなんです」


俺の近くのダンジョンの職員にもいるね、柳生て女がさ。

「それで本当に首にしたんですか、俺恨まれませんか前例がありますので?」


「まあダンジョンに行ったら分かりますが、昨晩は奏凪と二人でかなり強く説教イヤ説明をしたので大丈夫だと思います。

もし今日偶々会ったならば、彼が高圧的な態度で迫って来なかったら許してやって下さい、お願いしますよ」


待ってくれ、あのおじさんと会うの確定なの?

「今日会うことがあるんですか?」

「えぇ、ダンジョンの入り口で会いますよ絶対!」


会うの確定!家に帰るかなストーカーは嫌だよね柳生先生の件もあるし。


「えぇと帰るのでありがとうございました」

俺が席を立つと会長さんが止めてくる。


「まあまあ、来ましたね専務と娘が、頑張ってダンジョンに行ってください、ドロップ品待っています!後二人にはよく言って有りますので、何が有っても大丈夫ですよ昨夜の事も含めてね」


会長さんに部屋を押し出されて挨拶して、2人と共にダンジョンに向かう。


若干東京支部長が、不安材料だけどね!


















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