第87話 地上だよ!
姉もパーティーなので、分前を貰えるので嬉しそう。
「やっぱりマサシ、七人で分けるのか?」
「どうなんだろう、一緒に入ったから分けないとまずいですよね八木さん?」
俺の問いに八木(埼玉)さんは答えてくれる。
「私達三人は、今回サダ様の検証確認の為に護衛で付いて行っただけです。
ダンジョン庁職員として報酬は貰えません、ただ彼方のお二人は民間人ですので報酬は発生します」
「私は金塊の独占権をいただきましたので、兄と共に辞退します」
「はい妹が言った様に辞退します」
その瞬間姉は、はしゃぎ回る。
「やった、儲けの半分は私の物いくらの儲けになるんだ!」
うーん姉に分け前をやらんといけないんだ、どうしよう?
「サダ様、パーティー申請はしてませんよ、お姉さまも入る時の登録をしていませんよね」
確かに入る時は、ただ入り口から入って行ったな、それって?
「パーティーとして申請はしてませんので、報酬を払う事はしなくても違反では有りません、まあ中立様の方でお昼をいただく事を報酬としましょう」
姉は八木さんを睨む!
「なんであんたが邪魔するの、弟と姉の事じゃ無い!」
「私はサダ様の専任担当です、担当した冒険者の利益は100%守るつもりです、例え大手総合販売商社でも親姉妹でもです、まあ10%で妥協してくださいお姉さまもね」
姉は考える、ごねて増やすか0になるか………
「マサシ10%はくれよ、姉弟としてお願いする」
八木さんはニコニコ。
「ではお姉さんの口座に金塊の買取価格の10%を振り込んで下さい中立様」
その言葉に、中立(兄)さんは答える。
「はい、10%をお振込みします、さらにその金額の5%を増額しときますね」
「えぇ15%にしてくれるの!」
「違います、10%の金額の5%です十万円なら五千円の増額ですよ」
中立兄妹は微笑みながら言って来る、姉は頭が?だ。
「姉さん、全ての5%だと倍で買取になるよ、中立さんの計算は合っているからね。
後は重量と今日の買取相場がどの位かという事だよ。
金の糸の方にする?、ゴールドゾンビの骨みたいに金箔だと二束三文だけれどね!」
俺の問いかけに姉は。
「金塊の方で報酬を下さい、それで良いです。後は午後パーティー申請をしてマサシから報酬の増額を要求しますので!マサシ逃げるなよ姉弟でパーティー申請をするからな!私がリーダーだからね」
どうしよう、永遠に金を毟り取られそうだけど。
「お姉さん、サダ様は(仮)でもゴールドランカーですよ、リーダーはサダ様です、上のランカーがリーダーをしないと申請は通りません、それとサダ様、報酬の分け前はリーダーの裁量です。
決めるのはサダ様ですので、幾らでも良いのですよ」
ナイス八木さんのアシスト、俺は姉に言う。
「姉さん、俺が倒した魔物の0.01%の報酬で良いよね」
その言葉に姉は怒る。
「そんな安い報酬ならパーティーは組まない、一人でダンジョン潜っていろ!」
姉は怒るが、やはり感情で答えるのは損をする。
その答えを聞いた八木さんが姉に言う。
「お姉さま、サダ様のパーティーに入らないのは残念でした。
まあここに証人が沢山居ますので、組むと言っても私達ダンジョン庁は認めませんからね、
ここまでサダ様が稼いだ金額のは三十億円以上、プラチナランカーなら五十億円ですね、0.01%でも五千万円ですか、今後はいくら稼ぎますかね。
ミスリルなら百億円、黙って報酬一億円ですねパーティー不参加ありがとうございます。フフフ」
八木さんの言葉に姉は空に向かって。
「マサシの詐欺師、一生忘れないからな!」
可哀想なので、金塊の報酬を20%にしてあげた。
そしたらニコニコして俺達と一緒に昼飯を食べている、姉は単純だ!
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