第85話 まずは日比谷線方面

下に降りながら、ヘルメットのライトを点ける。


「へー中は所々がコンクリートの床や壁ですけど、全体的にはジャングルなんですね、だから虫や爬虫類が居るんですね」

幕張メッセダンジョンで見た光景、ただ天井が低そう。


下を見るとスライムが通り過ぎる、魔石の色は水色倒す価値無しだな。


「ラッキー」

姉は新しい剣を振って、スライムを仕留める。


「水色か、まぁ良しとしよう」

姉は一人納得しているが、俺としては微妙だね! ゴールドしか興味が無くなっている。


またスライムが出てきて通り過ぎ様とした時に、姉さんがまた歩み寄る。

「また水色だよ、放って置いて先に行こうよ」


姉が剣を振る、出て来たのは水色。


「何であんたが倒す前に、スライムの魔石の色がわかるのよ!」

水色の魔石を拾った姉が振り向いて聞いて来る。


「だって魔石の色見えるじゃん、あゝあれは!」

俺は姉を押し退けて、また現れたスライムを剣で倒す。


出て来たのは魔石では無く金塊、手に取り見ると小判位の大きさで500g位かな!


背後から手が伸びて来て突然肩を掴み、後ろを向かされる。

姉と八木姉妹とブルードラゴンの娘さん、なんですか?


「お前何故金塊を持っているんだ!」

「サダ様、今は何で走って行ったんです、もしかしてゴールドスライムって分かったんですか?」

「そうよ、普通のスライムだったじゃ無い!金塊て何よ!」

「売って下さいお願いします、お店にその金塊を売って下さい」


残った男の人二人は唖然としている、やはり女性は光るものが好きだなウンウン。


「あれ八木さんに報告しませんでしたっけ………あゝアイツに邪魔されて報告出来なかったんだ」

そこで八木(埼玉)さんは怒りMAX!


「あの柳生、トイレ掃除を追加してやる!」

先生ご愁傷様、南無。


「ではサダ様、報告は支部で聴きます、ご同行願いますね」

「イヤ八木さん、まだ潜り始めたばかりですよ」


「まだ、思わず機密情報が漏れても困りますしね、他の業界の方もいらっしゃいますしね」

八木(埼玉)さんはブルードラゴンの二人を見る。


「私は何も見ていません、何も聞こえません!アワワワ」

お兄さんは目を瞑り、耳を手で覆う。


「私は見たけど、今忘れました何の事だろー?」

妹さんは他所を向く。


「そうですね、せっかくだしもう少し潜りますか、ただ支部に出頭はしてもらいますからね!」


連休なのに支部に行く事が決まってしまった。

元担任のせいだ!トイレ地獄に堕ちろ!


そして日比谷線駅のホームの端に降りる、150m先には蜂の巣があるので途中から戻る様だ。


こちらにはもぐら穴の罠があるので気おつける様にと言われたが、見事に姉さんが落ちる、すぐ助け出したがモグラが穴から出て来たので剣で討伐、毛皮のドロップ品を置いて行った。


(兄さんあの毛皮凄いです、少し光ってません)

(お前見た事を忘れろ、あれは特殊かも知れないが違うと思おう)


兄妹で話し合っている、少し光っているのかな?でも初めて見たしな。

俺はアイテムBOXに入れると、折り返そうと八木さんに言われる。  


次はつくばエキスプレスのホームだな!








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