第83話 秋葉原中級ダンジョン!

品物を置いて帰ろうとしたら、姉が主任さんに尋ねている。


「このカードは無効ですかね?」

昨日主任さんにもらった割引カードを、主任さんは一応会長に見せている。


「あゝ、サダ様のお姉さんのですね!お得意様と言う事でお使い下さい、

いつでも使って良いですよ」

会長に言われて姉は安心した様だ。


「よしマサシ秋葉原のダンジョンを潜って稼いで行こう、此処に持って来れば少し査定がアップする」

会長ニコニコで頭を下げてくる。

「よろしくお願いします」


「でも姉さん、潜るのにホームセンターで色々買ったけど、このダンジョンに会う装備も武器も無いし、メトロダンジョンは上級ダンジョンだよ」

東京の地下鉄は全てメトロダンジョンと言われ、繋がっている所は全て上級ダンジョンだ。


「あゝ、秋葉原の地下鉄駅は中級ダンジョンて言っただろう、線路に降りなければ大丈夫だよ!私はブロンズランカーだから一緒に入れるしね」


「でもさっきから言ってるけど、武器や装備、日用品以外は初級ダンジョンの物しか持って無いよ!」

俺が言うと姉はあのカードを見せて提案してくる。


「ブルードラゴンで買って装備を揃えて潜ってみよう、私も装備をそろそろ変えたいしね!

お金はあんたのお金で割引カードは私のね」


ポイント付くから自分のカードってせこく無い。


「なら此処で買うか、多めに買って色々試して見ても良いかな」

俺が言うと会長が声を掛けてくる。


「色々お持ちになるなら、私どもで従業員を出して荷物持ちをやらせましょうか?

息子も娘もシルバーランカーですし、アドバイスも出来ます」

俺はアイテムBOXを指さして言う。


「ほらこれ無限収納ですので、大丈夫です」

会長は目を輝かせて更に言ってくる。


「此処は稀に肉なども出ますので、冷凍魔法のかかったアイテムBOXをお貸ししますけど!」

更に提案して来る会長さん。


「大丈夫です、これは時間停止も付いていますのでね!」

更にニコニコする会長、ダンジョン庁の三人はアチャと言う顔をしている。


「サダ様またそお言う情報は、迂闊に他人に教えてはなりません、機密情報て言ってあるでしょう」

うーん聞いたかな、まぁ謝っておこう「ごめん」てね。


後ろの方で、メイド姿の会長のお嬢さんが何かを言っている。

(無限収納に時間停止も、世界にもしかして一つ、私10億でて言ったけどそれでも足りない、売ってくれたなら左団扇だったけど、今から売ってくれないかな)


俺はニコニコしながら体の前で腕をばつ印にする。


姉と下に行こうとすると八木さんが声を掛けてくる。

「サダ様、我々も一緒に行きます、私共はシルバーランカーですし、護衛としてお願いします、丁度五人でパーティーを組みましょう」


姉と二人より、多くのシルバーランカーが居れば安心だよな。

「お願いします、装備はどうしますか?」


俺が聞くと八木(埼玉)さんは答えてくれる。

「ダンジョン庁のテントで借りてきます、駅の入り口で待っていてください。

そこに集合しましょう」


三人は会長室を出ていく、姉と二人で店舗の方に移動する。


姉と共に革で出来た防具と1mぐらいの西洋剣を買う、ナイフに飲料や水食料を買い足してアイテムBOXに入れ、ダンジョン庁テントの横の地下入り口に向かう。








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