第81話 再び秋葉原!
八木(埼玉)さんの前に座る親子三人。
「良いですかお母さん、彼は未成年です!この書類には裁判を掛ければ効力は有りませんが、冒険者としての彼は死にます!
何故かと言うと、もしかすれば専属契約や物品の強制販売などの書類が、たまにあるのです。
もし親御さんが一緒にサインをしますと、効力が発揮して大変に困った事になります。
恐らくはこの契約者が、酔っぱらっていて確認が疎かになっていたのでしょう。
幸いこの書類なら破棄しても大丈夫ですが、これからはどんな書類も私どもにお渡し下さい。
私は彼の専属担当ですので、法律上の事も相談頂ければお答えいたします! マサシ様も安易なサインは控えてください」
うん長い話で理解出来なかった、上で物音がして階段を姉が降りてくる。
「あれお客さんいらっしゃい、マサシまたダンジョンで何かやったのか?」
人聞きの悪い言い方するな姉よ、俺は無実だ!原因は君だからな。
「姉さん昨日の話は書類不備で無効だってさ!」
「ええ、なら折角貰ったこのカードも無効なのか?」
姉はカードを見せてくる、それ出してはいけない状況だろう。
「お姉さま、それってもしかして賄賂ですか?」
八木さんの笑顔で般若の態度に姉は。
「イエ、違うと………」
貴女もここに座りなさい、もお一度最初から契約書類の危険性をお話しします」
笑顔の八木さんの一時間の説明は正座だと辛いよ〜。
そして家族と俺の情報を共用する事も忘れずに伝える八木さん。
覚醒者でアイテムBOX持ち、魔力量アップの指輪の事も家族に伝えた。
母と妹は?マークだけれども、姉は驚いたり喜んだりこれからこき使われそう。
そして全員納得して無事に、般若で笑顔の八木さんに解放される。
「では秋葉原に行きますよサダ様、ドロップ品を売るのをやめろとは言いませんが、専任担当として立ち合います、お姉さまも行くので有れば車で行きましょう」
俺達は八木さんの車で秋葉原に行く途中で、姉の提案でホームセンターに寄ってもらってダンジョンに潜る時の装備品を買う、俺のお金なので姉は相当な物を買ってアイテムBOXに入れさせられた。
「将来中級ダンジョンで泊まりでもいい様に、色々な日用品も買っておこうねマサシ」
本当に人の金だと思って、実際使うか分からないキャンプ用品まで買い漁っている。
併設のスーパーでは生鮮食品や酒におつまみ、更には甘味でアイスにケーキ類まで買わされアイテムBOXに入れられる。
止めに追加で◯ま◯らで、姉の洋服やみんなの下着などを買わされる、高級店じゃ無いので良いとしよう。
流石に時間だと、無理やり八木さんの車に姉を乗せる。
全部を俺のアイテムBOXに収納したけど、家に置く所があるのかね?
そして秋葉原に着くと、何故か大きなビルの地下駐車場に?
「ここ何処です?」
「ここは貴方のサインした書類の持ち主、ブルードラゴンのビルの地下駐車場です、さあ降りますよ」
車から降りてエレベーターで地上階に行く。
「今の地下も何かの魔道具で守って地下空間を維持してますね!さすがブルードラゴンの本店です」
職員三人で頷いている、姉と俺は何を言われているか分からない?
「あのねサダ様、秋葉原の地下はメトロダンジョンの影響で、ダンジョンになってしまうのです!
それを押しとどめて地下空間を使うのは、大変貴重なダンジョンドロップ品を使わないといけないので、ブルードラゴンは凄いと言う事です」
わかった様な分からなかった様な?、とにかくドロップ品の中には、凄い物が有るのは分かった。
買い取り窓口は此処では無いと言うと、姉は少し考えながら言う。
「そうかこっちから入らないで裏から入ったんだっけ、本当の入り口はあっちで、裏のノッポビルは旧店舗、マニアしか行かないからね」
マニア?間に合って何だ?
「サダ様、こちらの従業員は西洋のドレス風の制服です。後ろの店舗はメイド調で役付きの従業員は着物を着ています。男の人は執事風で色が鮮やかな方は下の部署で、黒い執事服の方が役員の人です」
コスプレマニアのことか!俺ってメイドさんのマニアになってしまったんだ!
「これはこれはサダ様、お早いお着きで、奥の事務所に行きましょう」
声を掛けてきたのは、ブルードラゴン会長だった!
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