第76話 山田さんが来た!
さてさて俺が逃げた千葉の幕張メッセダンジョンはどうなったか!
一人の女性の前に土下座で座る二人の女性。
「は〜!何でサダ様逃したのよ、一体此処で何があったの?」
周りの職員は武器や防具を片付けている、冒険者は誰もダンジョンに潜っていない、連休の初心者ダンジョンなのに?
「ええとねお姉ちゃん、サダさんが「様よ様!」
八木(埼玉)さんは八木(千葉)の言葉を遮る。
「サダ様がイレギュラーを見つけて攻撃したので、避難の為のサイレンを鳴らしました、今はその片付けです」
「は〜!イレギュラーを攻撃したの、サダ様はどこよ!怪我してない」
(倒して逃げました)ボソ。
「聞こえない、もう一度大きい声で!」
八木(千葉)さんは立ち上がり、大きく深呼吸して喋り出す。
「突然現れたイレギュラーの死神にバリアーで攻撃して、それを退治して何処かに走って消えました、私たちは今片付けてダンジョンを再開したいのです、埼玉さん邪魔をしないでよ!」
埼玉は千葉を睨みつける。
「フン、ならサダ様が電話で言っていた事は何よ、冒険者の秘密を職員が盗み見した事よ、誰がやったのかしらね八木さん」
八木(千葉)は再度ジャンピング土下座をする。
「良いわ二人とも、付いてきなさい支部に行くわよ」
「千葉支部にですか?支部長は間も無く来ますけどね」
八木(埼玉)さんは鼻で笑う。
「フフン、千葉の支部長も埼玉支部に来る様に言っといてね、千葉のチーフさんよろしく」
八木(埼玉)さんは、八木(千葉)さんと柳生さんを連れて埼玉支部に戻っていく。
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家に帰った夜、何故か機嫌のいい姉の奢りで、夕飯はピザパーティー。
「よしよし揃ったな、では乾杯!」
母と姉はアルコール、俺と妹は炭酸で乾杯。
「お姉ちゃん、どうしたの今日は?」
「フフフ、ついに私は今日ドロップ品で、反撃のナイフ+1を拾ったんだ!
売りに行ったら七十万円当分アルバイトは無しになったハハハ」
「凄い七十万円なんてお母さん、少し分けてもらおうよ私達も」
妹よ、俺の事は言わないのか。
「これからもブロンズランカーとして頑張るからね、マサシも早く追いつけよ!六ヶ月は初心者扱いだからな」
そういくら稼ごうと、ランカーを上げようと初心者は初心者、他の上位ランカーと一緒じゃ無いと、中級以上のダンジョンに潜れない。
ピンポン、インターホンが鳴る、立って画面を見ると知らない女の人?
「姉さんお友達、知ってる人?」
俺は姉に振ると、姉が画面を見る。
「知らない、私よりは上だと思うけどメイド服ってね」
その言葉で俺は思い出した、秋葉原にいた従業員のメイドさんだ。
「えーと夜に何の様ですか?」
画面の向こうのメイドさんは答える。
「当店においでいただいたさいに、お嬢様が先程失礼を働きサダ様には不快な思いをさせました。
当店の会長から伝言をお持ちしてこちらに来ました。
ブルードラゴン株式会社、主任の山田ミツヨと言います」
画面にカゴを掲げてコチラに見せて来る。
「待て待てマサシ、ブルードラゴンて言ったか、アキバの一番大きいビルの店舗の店の名前だぞ、何処で知り合ったんだ?」
大きいビル、他にも一杯あったはず。
「姉さん、三階建てのノッポのビルだよ、周りに大きいビルは一杯あったよ」
「お前、裏の一番古い買い取り店舗に行ったな、そのビルと道路の突き当たりのビルは確かに小さいが、階段の裏口から出ると反対側のビルに繋がる。
反対側の道路全部ブルードラゴンの売り店舗だ」
「マサシ女の人なら入って貰いなさい、寒いからね」
母さんと姉さんの許可が降りたので、玄関開けて彼女を招き入れる。
山田さんと言うブルードラゴンの主任さんが、何故か家に来た?
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