第74話 サダ五億だって!
みんなが動き出して、何度も布を見ている。
「どうしました、死神を知ってますよね?」
みんな俺を見てくる、代表で執事さんが答えてくれる。
「えぇとサダ様、この布ともしかして鎌もイレギュラーの死神の物ですか?」
「えぇそうです、さっき倒して持ってきました、出所も言いましょうか?」
少し困っている執事さん。
「討伐情報は冒険者の秘匿事項なので、我々からお聴きは出来ません、
ただその情報が有れば、金額は上がって行きます教えて頂けますか?」
金額が上がるんだ、ならば教えちゃおう。
「千葉の幕張メッセダンジョンで出た、イレギュラーです。
午前中倒してきました」
またみんなが固まる、少しして執事さんが話しかけてくる。
「サダ様はゴールドランカーですか、でも初心者ですよね?」
執事さんの質問、どうしようか金額上乗せしゃべるか!
「俺は初心者ですけど、埼玉支部では(仮)ゴールドランカーです。
年齢と共に経験を得ればゴールドランカーに成ります!」
俺の事を聞いた執事さんが考えている、そして一枚の名刺を出してくる。
「私、この会社の会長をしている
ニコニコ顔の執事さん、この会社の会長さんだった。
「それではサダ様、マントは破損でも資料としての価値が有ります。
特に初心者ダンジョンのイレギュラー討伐の報告は今まで皆無です!
そして魔石とマントと鎌のセットなど上級ダンジョンでさえ報告は有りません、そこで資料的価値も含みまして、三点セットで五億円でどうでしょう、すぐ決算しますよ!」
俺は驚く執事さんはニコニコ、周りのメイドさん達は慌てている。
「会長、流石にその金額は通りませんよ」
「そうです、そんな金額では会計が通しません!」
「そうです、その金額では「君たち待ちたまえ、今電話する」
執事さんは何処かに電話する、暫くすると着物を着た女の人が現れる。
「何かお呼びなの、お父さん」
「あゝ紹介しておく、初心者で将来プラチナランカーになるサダ様だ、よろしくお願いする」
着物の女の人は、俺を上から下までガン見している。
「それで私を呼んだ理由は紹介だけ?」
執事さんは、俺の出した物を手渡し女の人に見せる。
「これは初心者ダンジョンのイレギュラーの物だ、魔物は死神これほど整って揃っているのは珍しいだろう、俺はこれに五億を付けたよく見てくれ」
女の人は手に取り、繁々と見ているそして一息。
「ふー、お父さん二億よ足しても5千ね、それ以上は取引停止よ今日ゴルフに行っている兄も言うわよ!」
執事さんはやれやれと両腕を広げて首を横に振る。
「やはりお前は本質を見抜けていない、もう一度メイド姿から「はいそれ以上言ってはダメよ、また親子ゲンカが始まりますからね、冒険者の方初めましてこの会社の社長をしている中立です以後よろしく」
娘の裏から年配の女の人がが現れた!お母さんかな?
「はいこんにちは?」
俺はどうしたら良いんだ?
「では会長が言った通りに五億で買取ります、それと買取の独占権をお願いします」
社長さんは何かを言ってきた、何のことだろう?
「おいおいお前サダ様には、まだそこまでの事は言ってない、支払いしながらお茶でも飲んで、お願いしようと思っていたのに」
やれやれ顔の執事さん手を広げて顔を左右に振っている。
「えぇ、何を言っているのよ二人とも、初心者がたまたま倒した魔物でしょう、二度と此処には来ないわよ!」
お嬢さんは、怒って俺を睨んでいる。
「貴方の言う通り、またメイドで呼び込みを一ヶ月程やらせましょう、
まだ着物は早かったみたいね」
何故か親子喧嘩が始まっているの?
「彼サダ様の腰のポーチを貴女はなんだか分かるの?」
母親さんは娘さんに質問をした。
「さっき鑑定した、アイテムBOXだったわよ、それも小さいサイズよね、
それが何か!」
したり顔のお嬢さん、大きな胸を突き出して抗議している。
「お父さんの言う通り本質を見ていない娘ね! 言っとくけどそれ金色よ、その色は上級ダンジョン以上でしか出て来ない品物なの! もしそれを持っているなら、お父さんの言うプラチナランカーは確実よね!それを踏まえてお話しをしないとね」
何か鑑定以外に、俺の事が判る事があるのか、勉強に成る。
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