第72話 秋葉原でお買い物!

見上げる空にはビル群、下を見ると立て看板が一杯。


[武器には白い布をかぶせましよう、背中に掲げましょう、腰回りは争いの元になりますので辞めましょう]


[ダンジョン入り口で外に魔法は撃たない様に]

[ダンジョン内の揉め事は、近くの交番かダンジョン庁テントまで]


[一パーティーは五人まで!列で歩きましょう]

[戦っている人の魔物を取るのは犯罪です]


[他人の物を売るのは犯罪です]

[他人の物を奪うのは犯罪です]


[貴方の事を常に鑑定してます、秋葉原商店街]

[我々は常に監視してます、警視庁]


[未成年者を犯罪や盾にしない様に]

[事故の報告は早めに、隠しても後でバレます! 報告は近くの交番かダンジョン庁テントまで]


[安心安全買取は、ダンジョン庁テントまでお願い!今月も買取月間です]

[ダンジョン庁よりも秋葉原商店街に売りましょう!売ってください何でも買い取ります!]


標語が面白い、流石は冒険者の街だね。


ダンジョン庁出張所[秋葉原ダンジョン買取センター]

いくつものテントが並んで、受付の机に受付嬢達が並んでいる。

全員メイドの姿だ、此処にも過去の残り香が漂っている。


テントの中の買取表には、電光掲示板で買取価格と販売価格が流れている。


目的の名前が出て来るまでひたすら待つ。


「うーん中々出てこない、他の買取場に持って行くかな?」


テントを出て街をぶらつく、ウインドウに武器や防具が金額を提示して飾ってある。

一軒の店の看板に[巻物・種・箱・魔石買います・破損魔石買います]の文字が見える。


とりあえずドアを開けて中に入るといかにも執事風のおじさんとメイドの格好のお姉さんがいる。


「いらっしゃいませ、本日は魔石の販売ですか?」

執事風のおじさんに尋ねられるので、俺は聞いてみる。


「此処は破損した魔石も買い取ってもらえるんですか?」

「はい破損魔石も大丈夫ですよ、価格は落ちますが値段は付きますので!」


俺はアイテムBOXから、魔石を取り出す。

さっき他の店のウインドウを見ていたらアイテムBOXが売られていた。

買い取り価格も50cm×50cm百万円からと出ていて、それ以下も普通のバックやリュックとして売られていた。


八木さんとかは初心者ダンジョンなのでドロップ品が滅多に出ず、アイテムBOXが出たので驚いていたのかもしれない。


「おおアイテムBOXですか、結構デザインが良いですねどちらでお求めしました?」

あれアイテムBOXて珍しいのかな?


「これ普通のアイテムBOXですよ、何処にでもありますよね!」

執事さんもメイドさんも難しい顔をしている。


「だってその色で大きさ、かなりの物とお見受けします、大変素晴らしい物ですよね」

繁々と俺の腰あたりを見ているので手で隠し質問してみる。


「待って下さい、もしかして鑑定の魔法を持っているんですか?」

「ええ大体買取や販売店は、鑑定が無いと商売が成り立ちません、ですので店舗前で歩く方々を常に鑑定して目利きを鍛えています」


それって良いのかよ、鑑定してるってさ?

「この街は、色々な変化を経て街になっています、全国全ての値段はこの街が基準ですので、どの冒険者も苦情は言いません、初心者の冒険者以外はね」


俺が初心者て、鑑定でなくてもバレました!




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