第71話 死神倒しました!

盾で止めても破壊されて、また追いつかれる。


「全然離せません、盾」

また盾を出して、死神を止める。


「八木(千葉)さん、攻撃ってバットで殴っても倒せます?」

「貴方ね冒険者の癖に、上級ダンジョンの魔物やイレギュラーの倒し方を知らないの?」


俺はまだ冒険者初めて一月位の初心者だ! 上の方のダンジョンの魔物の事なんて知らないぞ!


「まだ初心者で〜す、スライムしか倒してません偶にゾンビかな! 盾!」

とにかく死神を止めてる十回以上は止めている! そろそろ応援はまだかい!


「良い聞いてね、中級以上のダンジョンに出る魔物は、粉々にして魔石を取ったり、逆に魔石を先に破壊するのよ、初心者ダンジョンみたいに魔石を残したりしないの、討伐報酬はドロップ品か、そのままの状態の死体ね」

おお魔石を破壊するのか、あと全部破壊して魔石を取るのか!


「ただ中級以上の魔物はバットでは無理よ、キチンとしたダンジョン武器で無いとね」


よし魔法だな、俺は自分の魔法を思い出す?


「死神の魔石って何処に有ります? 盾!」

相手が盾を破壊する速度が速くなる!


「心臓当たりよ、人型は大抵その辺よ、たまに頭の中の奴もいるけどね!それよりも魔力残っているの?さっきからバンバン盾を出しているけど?」

大丈夫だよね? ステータスを見るとまだ三十ぐらいしか減ってない。


「大丈夫ですまだ有ります、なら攻撃!」

俺は貫通と連続で唱える、光の線が死神の胸あたりを貫通していく。

マントはボロボロだけど倒れない。


「何だ違うのか?なら頭を狙う」

貫通貫通、今度は頭を光の線が貫く、少しして死神が力尽き地面に砕け落ちる。

骨は消えて穴の空いたマントと大きな鎌が置いてある、魔石は赤色三箇所穴が空いている。


「倒せた、やったー⤴︎」

俺は落ちているドロップ品をアイテムBOXにしまい鑑定する。


赤い石、破損(修復不可、価値なし)

破邪のマント、破損(修復不可、価値なし)

骨鎌、力+20(使用中は呪いで体力-100、体力0で気絶状態)


二つは破損で価値なしか? 最初から頭を狙えばマントも価値が出たのに!


一つは使えるけど力上がって体力下がるのか、安達さんなら戦闘不能になるんだな!これも一種の呪いだね。


「何で貴方死神を倒せるの、だって上級の魔物よイレギュラーてさ、それにアイテムBOX持っているの?何処で獲得したのよ!」

後ろで抗議の声がする、あゝこの人いたんだっけ。


「ええと、盾、じゃさようなら」

俺は八木(千葉)さんの前に盾を出して逃走する、とにかく八木(埼玉)さんが来るまでに何処か遠くに逃げないとね。


後ろで声がするが、俺はそのままゲートを二つ通り過ぎてタクシーで都内に逃げる。


着いた先は秋葉原、この辺は武器や防具買取ショップなどが結構有る。


「よし残りの時間は武器を見てみよう、バットに代わるもしかしたらズゴイ物があるかもしれない」


秋葉原は、地下鉄日比谷線の乗り場から下はダンジョンだけど、地上はビルが立ち並ぶ都会、電気の街からオタクの聖地、今はダンジョン冒険者の補給基地と化している。














  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る