第69話 見られた!
俺は電話で埼玉の八木さんに電話を入れる。
プルガチャ「はや」
「サダ様、ご連絡ありがとうございます、本日はこちらに来ますか、それとも迎に行きましょうか?⤴︎」
なんかテンパっているな八木さん。
「ちがいます、困る案件が出ました、ゴールドスライムの捕獲方法が勝手に見られました」
「ええ〜⤴︎」
耳痛いよ八木さん、俺は携帯から耳を遠ざける。
「それで見ていたのはダンジョン職員さんなんです!」
またまた「えぇ!⤴︎」
今度は耳を離していたので、セーフ。
「どの職員です、安達ですか柳生ですか、それ以外の誰かですか!首にしないでボーナスカットしてやる、言って下さいサダ様直ぐ天誅してやります、さあさあ誰ですか?⤴︎」
何か、安達さんが疑われている、柳生さんは仕方ないけどね。
「違います、千葉の幕張メッセダ「サダ様何故そちらのダンジョンにいるのです、こちらには顔を出さないと思ったら幕張メッセダンジョンですか浮気してません!」
あれ何でそうなるの、姉さんに言われた事が思い出す。
「いやー何故と言われても、仕方ないじゃ無いですか!八木さんを呼んでも呼んでくれない職員がいるんですからね」
「やぁ柳生ですか!本当ですか少し待って下さい」
電話の向こうで何故か罵声が飛びあっている、柳生先生ご愁傷様。
少しして八木さんは電話に戻ってくる。
「ええと、柳生は後で懲らしめます、それで今直ぐにそちらに行きます、その職員を捕まえて下さい、そこのダンジョン長は私の一つ下の妹です、そちらにも連絡を「八木さん、此処にいる人も八木て言いますがやはり親戚さんでしたか?」
少し電話が止まり、話し声が聞こえてくる。
「ええとどうしました八木さん」
「変わって下さいサダ様変わって!⤴︎」
油断した耳がキーン。俺は八木(千葉)さんに電話を渡す。
「変わって下さいて!」
「もしもし電話を「あんた何をやっているの、冒険者の機密事項を暴こうなんて、何年ダンジョン職員やっているのよ、大体ダンジョン長でしょう!」
「待って待って聞いてよお姉ちゃん、これは凄い発見なのよ分かる!」
「ええ貴女が何も考えず、サダ様の発見した機密事項を盗み目して自分の手柄にしようとしてるんでしょう、今行くから千葉の支部長も呼んで起きなさい、通達出しているのに無視するなんてね!」
「通達? 何の事?」
「先週の金曜日に全国発送で緊急メール送信してるわよ、サダ様の冒険者番号と秘匿事項て表記してね、ええと……千葉支部も確認済みよ、言い逃れ出来ないからね!
それとサダ様にお茶菓子出して正座して待ってなさい!」ガチャプープー。
「貴方何者なの、初心者のまだ二ヶ月未満の冒険者よね、お姉ちゃんとどんな関係なの?」
「あゝ八木(埼玉)さんは俺の専属担当です、俺は一応仮ですがゴールドランカーです、もしかするとプラチナかな!」
俺の答えに八木(千葉)さんは驚いている。
「もしかしてお姉さん、こちらに来ますか?」
「直ぐ来るって、どうしようとりあえずテントに行きましょう」
俺は考える、此処に来るのは不味いよね、浮気して彼女が相手といる所に突撃して来る状況だね、よし逃げよう!
「それでは八木(千葉)さんお達者で!俺は帰ります」
その瞬間八木(千葉)さんは俺の足にしがみ付く。
「待って待って逃げないでよ! テントに戻って下さい」
「なんか無理、逃げます」
言った瞬間、頭を何かが通り過ぎた。
「何だ?」
後ろを向くと大きな鎌を持った死神が立っていた。
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