第67話 日曜日の午後。
千葉の悪夢と言うか良い夢と言うのかアノ感情を忘れる為に、俺は家で検証結果を確認している。
色々と合ったが、スライムの石以外は違う種類の魔物が寄って来る事が分かった。
それに食べている時は近寄っても逃げて行かないが、食べる前に近寄ると殺気を感じて逃げて行く事があった!食事中以外は討伐は難しい。
それに、光る肉の事だ、おそらくは魔石の効果で何かの変化がある事だと思う、それにしても何故二体来て争っていたのか分からない。これが分かればスライムの二個出しの謎も分かるかもしれないのにね。
後は光る魔石がもう少し欲しい、スライムに食べさせて光るスライムができないかな。最初から光って無いと無理かもね。
下から呼ぶ声がする。
「お兄ちゃん、お兄ちゃんいるの?」
妹が帰って来たみたいだ、でも疲れたから寝たふりして目を閉じる。
扉が開く妹が来たみたいだ、そしてそっと扉が閉まる。
「お母さん、寝てるよ!」
「なら夕飯に起こしましょう、ヒデミは食べなさい冷めるからね」
そして夕飯に起こされて下に行く、冷めた鯛焼きが食卓に鎮座している。
「起きなかったから冷めたわよマサシ、仕方ないわよね」
「起こしてくれよ、暖かいのが食べたかった」
「チンしなチン!」
「ダメだよあんこが固くなるからね、そのまま食べるよ」
俺を見ている母。
「マサシこの頃臭わないのね?」
「あゝ、ダンジョン移転した、昨日から千葉の幕張に行っている、なあー姉さん」
「あゝ確かに。ただ浮気した男みたいだぞ、アリバイを他の人に聞いてくるなんてさマサシ」
「そんな事は無いよ、俺は今はダンジョンに夢中さ」
なんかおかしい目つきで見てくるみんな、俺は無実だ。
「さあ風呂入って寝よう」
俺は風呂に入って寝る。
よく月曜日からは放課後ダンジョンは何時ものショッピングモール、テントには顔を出さずに、3階に行きゾンビ湧きを全て片付けて帰宅している。1日100個、木曜日からは4連休また幕張メッセダンジョンに行く予定だ。
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「サダ様見た?」
「えぇ、夕方は何時も来ています、ただすぐに屋上に行ってしまって、帰りも寄りませんね」
「まあ彼はあれを持っているからね、此処に来なくてもどうにかなるしね」
八木さんと安達さんが話していると柳生元担任が聞いてくる。
「お2人とも、彼は何を持っているんです?」
「あゝ貴女には関係無い物よ、秘匿事項ね」
「そうそれ以上は聞かない事」
そう言って2人は奥に引っ込む。
「もう何時も私だけ蚊帳の外じゃない! もうアイツは此処にくるな出禁よ!」
勝手にマサシを出禁にする柳生元担任、自分が後に全てのダンジョン関係から出禁になるとも知らず、今日も吠えている。
「出禁、出禁、出禁よ!」と。
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