第65話 幕張メッセダンジョン二日目!
家に帰ると、姉にヘルメットと貰った光石のことを教わった。
ヘルメットは蝙蝠のフン対策もあるのでかぶる事、蝙蝠は最初に入ったゲート右の部屋にいるが、集団で来るので一人なら行かない事。
今回の所には朝なら夜の湧いた蝙蝠が残っているが、大体先に来た冒険者が討伐するので昼過ぎからは余程の事がない限り残って無いと。
光る石はヘルメットの横に付けた専用道具に入れると手ぶらで楽にダンジョンを歩けるので、魔石の真ん中を潰してから専用道具にに入れる様に言われた。
魔物の持っている魔石は性能に結構幅があり、もし無くなったらライトの電源を入れて帰った方が良いとの事。
まあすぐに光る蜥蜴を捕まえればいいんだよとも、言われた。
そして朝から俺は幕張メッセダンジョンに行く。
電車に揺られて駅に着く、俺の所から乗り換えなしなので楽だ。
最初のゲートにカードを晒して通過して行く。
テントで買取表を確認、ただ此処はある事が書いてあった。
[攻略方法を求める、新発見には千円〜♾円、発見したら職員まで!]
「♾円は無いだろうけど、どんな新発見でもお金にはなるんだな、此処のダンジョンは景気が良いみたいだ」
俺はテントの受付に近づき確認する。
「おはようございます、聞きたいことがあるんですけど?」
「おはよう、なんですかお姉さんが答えてあげますよ」
ニコニコ顔のお姉さんが言ってくる。
「下の方に書いてある攻略法は、文書で出すんですか、それとも口頭で良いんですか?」
「あゝあれね、その時はあちらの奥で聞きますから口頭で構いませんから声を掛けてください。
直ぐに判断出来るものと出来ないものがあって、判断に時間がかかる事が有ります」
「なら少し良いですか」
周りを見て誰もいない事を確認小声で話す。
(魔石を食べさす事でゴールドスライムを出す情報はどの位の金額ですか?)
「えっえ〜!」
お姉さんが声を出すと周りの職員が一斉にこちらを向く。
(お姉さん小声でお願いしますよ、みんな見てますよ)
(ごめんごめん、突然の事でビックリしたのごめんなさい、ただその事は此処では無理よ、あっちの部屋に行かないとね、だってあの部屋なら防音室に成っているから安心よ)
(なら結果が出たらまた来ます、それでは)
俺はテントを離れる、そして日曜日のダンジョンを満喫するために潜って行く。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ダンジョン長どうしました、突拍子の無い声を出して」
「今来た子がね、ゴールドスライムの捕獲方法を知っているみたいなのよ」
「えぇ〜それってこの間通達が合ったダンジョン庁の最高機密でしょう、まさかこんな事を知っている子供がいるんですか?」
「もしかすると埼玉ダンジョンで最近金塊が大量に流通した事と関係あるのかしらね」
「でもそれを此処のダンジョンで発表して良いんですか?」
「しないわよ、ただ情報を知りたいだけね! 聞いてから判断するわよ、彼をよくチェックしといてくれる、廊下のカメラも蝙蝠のフンを掃除しといてね」
突然現れた彼に何故か注目してしまうわね!
これが後々一人の冒険者を巡る、埼玉VS千葉の幕開けとなった!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「サダ様来ないわね、珍しいわね」
「えぇ日曜日に朝から来ないなんてね、魔石も持っているはずなのに」
八木ダンジョン長と安達さんがテントの外を見ている、その隣の柳生元担任は他を見ている。
(なんで来ないのよ、帰れって言って帰ってもう来ない事は無いわよね)
元担任の一言が後々埼玉VS千葉の引き金になるとは思ってもいない元担任だった!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます