第64話 幕張メッセダンジョン初日!
姉を先頭に二人で下に降りて行く、暗闇は初めてだ。
スライムは居るけど、他の魔物はまだ遭遇しない。
「この辺にはいない様だな、もう少し先に行くよ」
「姉さんは何を探しているの?」
「光る蝙蝠か光る蜥蜴だな、コイツらの魔石が光ってライトの代わりになる、大きいとかなり時間が保つんだ!」
俺の質問にへ姉さんが答えてくれる、そんな魔石があるんだな!
「どの辺にいるの?」
「ああ結構いるからねそのうちに会うと思う、なんなら適当に他の魔物を狩っていてもいいぞ、ただウサギの頭は気をつけてくれ!当たり所が悪いと怪我をするからな」
もしかしてマンガにある角の生えたウサギかな?
「ツノが生えているの?」
「そんなマンガみたいなのは此処にはいない、中級以上ならいるけどな」
いるダンジョンもやっぱりあるんだ!
「俺が後ろを警戒してついて行くよ!」
「そう分かった、ならあまり離れずに着いて来てね」
分担決まって進む二人。
「しかしスライムとたまにトカゲしかいないね」
「まあまあ、蝙蝠ならいる場所は分かっているんだけど、一度討伐始めるとかなりの数が舞い降りて最低でも50匹の集団が一斉に襲ってくる」
すると下草が揺れて、ウサギが顔を出す。
「マサシ速攻」
姉に言われてバットを振る俺!「ゴキ」一撃だ。
「やったよ姉さん、ただ消えないね?魔石が出てこないよ」
「この現象は此処ではウサギ肉確定現象だ。ダンジョンに吸収されない様に持ち上げて袋に入れておけ」
頭の潰れたウサギを腰袋に下げるのか、嫌だな!
「姉さん、これ置いていこうよ、血が付くしさ」
「何言っているの、値段表見た、肉は三千円、皮は時価よ頭は無いけど下は綺麗よ」
「なら姉さんにあげるよ!」
するとニコニコ顔になる姉。
「分かった、血抜きして持って行くので、周りを見ていて」
流石中級冒険者、ナイフ捌きが上手い、穴を掘って首を確実に切って、そしてある程度血が止まるとゴミ袋に入れる。
「此処はゴミ袋を持って来るダンジョンなの、たまに出る肉を持って行くためにね!トカゲも蝙蝠もたまに肉になるからね、アンタも用意した方がいいよ」
此処に入る前に言ってくれよ、確かに俺は事前情報を全然聞かないし調べ無いけど。
「もう帰る?」
「何もう諦めるの」
「だってウサギ重いだろう」
「そんな事ない、これくらいは大丈夫だよ、もう二、三匹取りたいくらいだ!」
仕方無しに森を進んでいく、ウサギが三匹出て一匹が本体がまた残り、二匹は魔石となった。ただ最後まで蝙蝠は出なかった。
時計を見て七時なので帰る事を伝える、姉も結構取ったので賛成してくれた。
スライム魔石各色と、ウサギの魔石2個、トカゲが十五個だった。
光るのはその内の二個だけ、姉と分けた。
トカゲの魔石はスライムよりは少し大きく、スライムの魔石が一円玉なら五円玉位ある。
「姉さん、俺にトカゲの魔石をくれないか明日此処にまた来て少し実験したいんだ!」
「まあいいけど、ウサギを貰ったし、ウサギの魔石もマサシでいいよ」
受付で、スライムの魔石とウサギ二匹を査定してもらう。
ウサギ肉は、血抜きをして合ったので皮と合わせて一万円になった、スライムの魔石
は微々たる金額。
「マサシ帰り何か奢ろうか?」
一万円を獲得した姉はホクホクで、俺に聞いて来る。
「なら家に電話してご飯を食べないと言うね」
家に電話をすると妹が出た、姉の奢りだと言うと母も駅前で待っていると言う。
「二人とも駅前で待っているってさ」
「ならマサシの分は私が奢って、私達三人分はアンタの奢りね」
結局俺の奢りかい!
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