第54話 スライムの報告①

俺は家に帰って、風呂に入って自分の部屋に行く。

リュックの中を見てニンマリ笑ってしまう。


「明日は学校だ、早く寝よう」

翌朝起きて下に行く、姉と妹が俺の顔を見ている。


「おはよう、何か用かな?」

俺の問いに姉と妹が答える。


「お前笑い顔が変!」

「お兄ちゃん、何かあったの顔が醜いよ」


俺は慌てて洗面所に行く、そして鏡を見ると確かに口元が緩んでる。

「これは不味いな、学校でもこの顔は怪しまれる」

鏡の前で顔の筋肉トレーニング、どうにか戻れいつもの顔にと、両手でマッサージして、一応は無表情になる、食堂に戻る。


「まあ戻ったかな、食べたら戸締りして学校行けよじゃあな」

姉は出て行く、俺達は学校に!


放課後は、家に帰り自転車でダンジョンに行く。

駐輪場に自転車を停めて、テントに向かう。

綺麗な二人の目元にクマがある、綺麗が台無しだ。


「こんにちはサダ様、昨日の事で事情聴取ありますので、ダンジョンに行かないでください」

「では昨日の結果です、確認してください、もうカードに入金はしてあります」

午後の部一個め7k、二個目10kここで最高記録更新!

三個目最後のゴールドスライムで出たドロップ品の一つ20kの金塊だった。


「確認しましたか、なら本当は万歳三唱しますが割愛させてもらいます」

「はいこれからもいりません」

俺は八木さんに改めて言っておく、これで悪目立ちは無いだろう。


「それと、ビデオで確認した事がありまして、サダ様は昨日報告をしてない事がありますね!」

綺麗が少し笑いながら怒っている、まあ目元にクマではそうなるよね。


「はい、ありますよ! ただ此処で言って良いんですか?」

「ええと、支部にご同行願います」

「まあそうでしょうね、俺も聞きたいことが有るし行きますよ」


そして俺はダンジョン庁埼玉支部に連れていかれる。

カードを機械に入れて五階まで進んで行く、そしてこの間の会議室に連れて行かれる。


入ると、奏凪さんを含めてダンジョン庁の方々がいる、何故わかるかと言うと、名前を書いた札が立っているからだ。


「よく来たねサダ君、まあ座ってくれたまえ、お茶菓子持ってきてくれ」

俺の前に、炭酸水とどら焼きが置かれる、食べていいんだろうか?


「それでは八木君昨日の報告をしてくれ!」

支部長の和久井さんの司会で会議が始まり、八木さんが最初に発言する。


「まず、本日は集まってもらいありがとうございます、連日の新発見でダンジョン庁本部も忙しいと思いますが、最後までお付き合い下さい」

八木さんが言うとみんなが頷く。


「では先ずは、ゴールドスライムの件です、サダ様は昨日六匹のスライムを討伐しました、タイ記録です。

金塊の大きさも最高20kでこれは新記録です」

ガタン、和久井さんが立ち上がるも座り直す。


「和久井君どうした、質問か?」

奏凪さんが言うと、首を横に振る和久井さん。

「なら続けてくれ、八木君」


また八木さんは話始める。


「その他に、サダ様の行動を確認した所、黒いスライムが写っていました。

これに付いては、この場での事情聴取となります」

その言葉で、みんなが俺を見てくる。


「では、サダ君に昨日の討伐内容を話してもらおう」

俺は指名されたので、簡単に内容を話す。


「①白い魔石を二万個買取、最初は十個単位だったが百個単位で出して行き、最後は五千個を一度に出した」


「②討伐はゴールドスライム六匹とブラックスライムとレインボーカラースライム」

ガタガタン、又和久井さんが立ち上がり座り直す、奏凪さんも同じ行動。


「③順番は1〜4はゴールドスライム、次がブラックスライムで6番目のスライムは金塊二個出し」

すると和久井さんと奏凪さんは立ち上がるが、続ける様に言われる。


「7番目がレインボーカラースライムで最後は金塊と黒い四角いBOXの二個出しと!」


言い終わると、ガタガタガタン全員が立ち上がる。


みんなが俺を注目する!









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