第51話 白い魔石買えます!
そして翌日からゾンビを倒して、白の魔石を集める。
上手く集まり、三百個を越したところで週末。
土曜日の午後は奏凪さんの家で情報収集だが、今の俺には必要だろうか?
八木さんが居る今では同級生との、情報交換会は必要だろうか?
「よう偉大なるスポンサー様、本日の会場は奏凪さん地です、何を注文しますか?」
ハルトが聞いて来るので、少し考えて答える。
「ハンバーガーのセットでどうなの、足らなければコンビニで買い足しで良いよね!」
「ではその様にいたします、野郎どもコンビニに買いに行くぞ」
何故かハルトの号令でみんなは帰宅準備をして校門を出ると、やはり校門にはヒデミの同級生も一緒にいる。
「お兄ちゃん遅いよ、今日は何を食べるの?」
全くこの妹は、最初に食べ物の話かよ、ご苦労様ぐらい言えよ妹よ!
コンビニに寄って、菓子やら飲み物を買って奏凪さん家にいく。
途中に電話で注文してあるので、その内に昼飯は来るだろう。
奏凪さん家では、ネットの噂話が話題となる。
俺の行っているダンジョンにゾンビ男がいて、匂いをモノともせずにゾンビと夜遅くまで戯れているとか、ゾンビの姫がいて相思相愛だとか。
ゴールドスライムの復活が歴史上最短だとか、金脈を誰かが見つけたとか言っているらしい。
「ねえサダ君はその男の人を見た事あるの?」
高本さんに聞かれたので。
「たまにいる人かな」
と答えておく、ただ妹は訳知りそうな顔をしている。
「しかしゾンビ姫って本当にいるのかな?」
「だって顔が崩れて腐っているんだろう!」
「それを愛して戯れるなんて俺は出来ないよ」
三馬鹿が話している。
「でも種族を超えた愛って素敵じゃないの!」
「そうよ愛に国境は無いはず」
「誰にも邪魔されず、愛し合う二人ね」
女子が言うと、ハルトが言う。
「お前達、ゾンビ王子と愛し合えるのか?」
ソウタが言うと。
「「「「「「「「「無理⤴︎」」」」」」」」」
女子全員の一致した意見。
「だろー俺だって無理だよ、だからもしゾンビ姫がいたら、そのゾンビ男には尊敬の念を送るよ」
ソウタが言う、俺もゾンビ姫は勘弁だな!
そしてハンバーガーが来たので、おしゃべりは続くが夕方には解散。
俺は妹に勉強道具を預けて、ダンジョンに向かう。
「さて、今日も白の魔石を集める、そして明日は一日中三階で粘って、ゴールドスライムを狩る」
テントで魔石の相場を見ると、八木さんが手招きしてくれる。
「サダ様、少しお話し良いですか?」
何だろーと思って、八木さんに近づく。
「サダ様、白の魔石を定価でお譲りしましょうか?」
何と素敵な提案、ただ何かあるよな?
「今、他の支部から白の魔石を集めていまして、サダ様が一日どれくらい必要かの実験に、我々ダンジョン庁も協力しようと思っています」
ダンジョン庁が協力? 本当かな?
「支部には一万個の白の魔石を集めまして、明日も更に一万個を追加で仕入れます。
朝には一万個足らなければ夕方までに同数をここに集めて置きますので、攻略に足らなければお渡しします」
笑顔で言ってくる八木さん、綺麗な笑顔はずるいね!
「ええと対価は何ですか?」
「まあ対価は新しい発見を早く発表してほしい事と、この間の新種のスライムを見つけていただく事です」
無理ゲーじゃない、そんなに新たな発見はそう簡単に出て来ないよ、なら。
「八木さん、売る相場はいくらですか?」
これはお金があるから買った方がいいだろう、後から請求程に恐ろしい事は無い。
「買いますか、なら買取と同じで良いですよ、ダンジョン庁は損は無いので」
「では、二万個を二百円で四百万円カードから引いといて下さい、それと預けてある、白い石を今日は持って行って時間まで検証します」
俺は受け取り、屋上に行く。
「さーてと、ゴールドスライム出ろよ」
俺は下にエスカレーターで降りて行く。
結果はゴールドスライムをギリギリ終了間近で二匹目を仕留めた。
100gと500gだった。
さて明日は早くから、ダンジョンだ!
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