第50話 魔石預かりシステム。

翌日も学校に行ってから、放課後にダンジョンに行く。


奏凪さんは何故か先生の事を知っていた、そして日向さんもだ。

ただ深くは聞いて来ないので、適当な返事をしておく。


ダンジョンに着いて駐輪場に、自転車を置いてテントに向かう。


買い取り表を見ていると、綺麗が二人ニコニコ顔で俺を見ている。

やっぱり綺麗はずるいね!


そして昨日の事を思い出して、俺は二人の所に行く。


「サダ様、石をお持ちしますか?」

「いえ当分貯めて日曜日に受け取ります、後でまた持って来るので今日は期待しないで下さい」

俺が言うと安達さんは残念そうな顔をする、その顔もずるい。


「どう言う事なの安達さん、報告にない事なの?」

何故か八木さんが、安達さんに言う。


「私はサダ様の専属なのよ、報告は全て入れなさい、ゴールドスライムを倒した事と万歳無しは聞いてます、石って何よ!」

何故か八木さんは怒って、安達さんを問い詰めている、ここは助けないといけないか。


「八木さん八木さん、昨日は遅かったので、白の魔石を預けただけですよ、今後はゴールドスライムの検証は白の魔石を貯めて、土日に行おうと思っている所でして、安達さんは、魔石を預かる仕組みを詳しく俺に教えてくれました、もうすぐ終わる寸前なのにね」

一応はホローしたと思う。


「そうサダ様が良いなら、私はこれ以上は言いません、ただ報告は全てして下さい分かりましたか安達さん!」

「はい」

良かったホローが聞いたみたいだ、なら昨日の事を聞いてみよう。


「それで昨日言いそびれた事がありまして、聞いてよろしいでしょうか?」

「「はい」」

二人が同時に返事をしたので、聞く事にする。


「ええと、昨日ゴールドスライムを餌で誘き寄せている時に、レインボーカラーのスライムが出ました、これって珍しいですかね?」


二人は驚く顔になる、これは綺麗だが残念。


「まま、又新しい情報ですか、新種発見の?」

「えぇ、此処では駄目です、支部に行きましょう」

八木さんは俺を連れて行こうとするが、待ってもらう。


「見たのはタマタマです。まだ捕まえた訳では有りませんので、今日の所はダンジョンに潜ります、白の魔石が欲しいのでね!」


俺は理由を言って、二人の手から逃れて、屋上に走る。

「全く攻略が進まない、早いとこゾンビを倒して白の魔石を貯めて行かないと」

下に降りて三階を徘徊、ゾンビはそこそこいるけど、映画館の中はもう少しで湧く時間みたいだ」


三十体のゾンビを倒して二階に行く、何匹かの野良ゾンビを倒してスライムを観察するが、色違いはいない。


一階に降りても、ゾンビは居ないし、スライムもそこそこ居るが色違いは居ない。

外に出てテントの前を通って、再度屋上に行く。


「もう少しで湧くから、降りてゲームセンターの奥で待っているか!」

俺は下に行き、ゲームセンター奥に行く、暇なので通路中央に白の魔石を十個程を撒いておく。


野良のゾンビは何体か居たので退治していたら、餌にはスライムが食いついている。


「なぁお前達、違う奴らを連れてきてくれよ、お願い!」

まあ、聞き入れてくれる訳もなく、ゾンビが湧くまで待っていると、ドアが開く音がする。


「湧いたか、隠れて散らばるのを待とう」


映画館エントランスでは、ゾンビが湧いて徘徊を始める。

「ゾンビにも大小様々な大きさや、服が違って男女の区別も有る、もしかすると此処にも違う魔石が出るゾンビが居るかも知れない、まあ骨格が金色は最初に見たけれどな!」


そして散った所を、片っ端から仕留めて白の魔石にして行く。


拾いながら、数を数えて行くときっかり百個、通常運転だ。


「これ以上居ても、時間の無駄だから帰ろう」


俺は一階から外のテントに行く、そして白の魔石を預けて帰って行く。

八木さんは、止めたけど疲れたと言ったら離してくれた。


全然疲れてないけれどね、物はいいようだ。


自転車で、帰宅して寝る。














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