第45話 暗黒面の二人!

車はショッピングモールダンジョンの駐車場に着く。


「先生あのテントに行きますからね」

「あゝ、付いていくよ降りてくれ」

二人で降りてテントに行く、中の目が俺達に向く。


正面の席には八木さんと安達さんが座って手招きしている。

「先輩はこのダンジョン長ですから、後から来て下さい、私が最初にガツンと言ってやります」

「何を言うのよ安達さん、私は担当なの、サダ様の専任担当よ」

何故か二人が揉めている、何故かな?


「サダ様コイツですか!天罰を与えましょう」

安達さんどうしたの?少し過激だけど。


「安達さん落ち着いて、サダ様こちらが学校の担任の先生ですか?」

八木さんが俺に聞いてくる。


「電話で話した通り担任です、先生こちらが俺の専属担当の八木さんです、

隣はただの受付嬢の安達さんです」

俺を睨む安達さん、だって紹介の仕方はこれしかないでしょう!


「そうそれで聞きますが、担任の先生に脅迫されたと言いましたけど、どの様に脅かされました?」

八木さんは俺に聞いてくる、簡単に話す。


「賠償品のカタログを受け取り、五億円を防衛省からどうやって脅したか、答えないと俺の内申を最低にすると言われました、中学三年としてはこれからの進路に影響が有りますので八木さんに連絡しました」


言った瞬間に二人が立ち上がる。


「貴女どんな権利で彼を脅すの!、出るとこ出るわよ」

安達さんが言うと八木さんは更に声高に言う。


「担任なんてすぐに首にしてやる、教員免許出しなさい文科省に行ってやる!」

すると担任は言う。


「貴女達に何の権利があるの、大体私は父に言われて彼にカタログ渡しただけよ、ただどうして中学生が五億円の品物を手に入れられるか聞いただけよ、まあ内申書の話は少し脅しが入ったかも知れないけど冗談よ」


冗談で生徒を脅すのかよ、担任さん。


「冗談は通じないのよ、彼はダンジョン庁の最重要人物です、我が庁あげて守るべき人なの、父って誰よ!」

「私の父は防衛省長官の柳生よ、どう驚いた」

その瞬間、八木さんは電話を始める。


プルプルプルプルガチャ。

「はい奏凪です、何か用か八木君」

「はい長官、防衛省と全面戦争です」


「「はぁー」」

俺と電話の声が重なる、全面戦争て何だ!


「もしもし、八木君何があった!すぐ埼玉支部に行く君も集合してくれ」

「はいサダ様とすぐに行きます」

そして電話を切る八木さん。


「ではサダ様行きましょう、それと柳生さんでしたっけ、首を洗って待ってなさいね。お父さんにも連絡よろしく、ああしなくてもこちらから報告するから大丈夫よ、ホホホ」


「待ちなさい、高々一生徒の為に省庁間のいざこざになるの?」

先生は八木さんに聞いてくる。


「高々一生徒の?、そんな考えだから生徒を軽視していざこざを招くのよ、この争いは防衛省の全面謝罪で終わったのよ、また蒸し返して、それに今度は文科省ね!フフフ」

すると安達さんが追撃してくる。


「そうですね、20億位取ってあげましょう、サダ様を上のステージに上げてあげましょうハハハ!」


どうしたんだ二人共、腹黒くなってるぞ!










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