第44話 担任VS担当!

放課後、重い足取りで生徒指導室に行く。


トントン「サダです」扉を叩く。


「入って」

柳生先生の声がしたので扉を開けて中に入る。


「どの様な事で呼ばれたのでしょう?」

先生は笑顔で答えてくれる。


「いや父が、君に渡しとけと言われた物を持ってきた、ダンジョンで発見された物のカタログだ、中々世間には出ていないので、取り扱いは来おつけてくれとさ!」


俺は表紙を見て驚く。

[現代ダンジョンオークションカタログ]


「これをどうすれば良いんですか?」


「父曰く、五億円ぐらいの物を言ってくれと言われている、オークションだから最低価格の表示であって、そこから上がるからから落札出来なければまた選ぶので、最後の落札まで持っていて欲しいとの事だ!

お前さん何をやってこれだけの物を防衛省に、オークションさせる事が出来るんだ?」


「それは機密事項です」

八木さんに教わった、誰かに聞かれたらそう言えと。


「ほう担任教師に隠し事か、良い度胸だ、なら成績は気にするな、内申の点は辛くしておく」


コイツ、生徒を脅すのか。

「先生」

「何だ?」

「電話して良いですか?」

「誰に親か」

「違いますが」

「ならかけろ、誰でもいいぞ受けて立つ」


プルプルプルプルガチャ。

「ハイハイサダ様昨日はごめんね、今日はダンジョン来てくれる。

何もしないからね、君の事は「ええと八木さん俺は今困ってます」


「私の事なら謝るから許してお願い「違います、賠償品の事で担任の先生に脅かされています、どの様に対処したら良いですか?」

電話の向こうは慌てている。


「何で賠償品の事で、貴方が担任に脅されてるの、電話を変わって!」

俺は先生に携帯を渡す。


「先生、俺の専任担当者が話したいそうです」

先生は俺の携帯を受け取り、八木さんと話す。


「はい電話変わりました、貴女はサダ君のお姉さん、それとも誰なんですか?」

「私はダンジョン埼玉支部の者です。彼は私の保護下に有りますので全て私を通して下さい。

よろしければショッピングモールダンジョンでお待ちしています。

こなければ明日そちらに伺いますけど、状況は悪くなると思って下さい、サダ君に変わって下さい」

俺は先生から携帯を受け取る。


「サダ様、今呼びつけました、一緒に来なければ明日こちらが彼女の方に伺いますけど、どうしましょう?」

俺は先生を見て尋ねる。


「先生どうします?」

「どおするって行くわよ!たかがダンジョンの担当者でしよう。

貴方こそ担任にそこまでさせたんだから覚悟しなさいよ!」

「行くそうです、テントで会いましょう」


そう言って電話を切る。


「先生は何で行きます、俺は何時も家に帰ってから道具を持って自転車で行きますけど?」

「私、私は車で行くよ!ついでだお前も隣に乗って行け」


先生と外に出て、車でダンジョンに行く。

途中で同級生達が見ていたが笑顔で手を振っておく。









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