第39話 埼玉支部最上階!

連れてられましたダンジョン庁埼玉県支部、県庁の施設群の中にありました。


「降りて付いてきて、それと建物に入ったら絶対に逸れない様にね」

一階は冒険者受付や各種講習会の案内をしている。


二階に続く階段の前のゲートに、冒険者カードを差し込み顔認証でゲートが開く。


「此処は職員とシルバーランカー以上じゃ無いとゲートが開かないからね、二階で受付する」

階段を登ると、各案内が有るがそれより上に行くみたいだ。


またゲートに冒険者カードを差し込む、三階に行くゲートが開く。


「ではまた付いてきて、此処からはゴールドランカーか職員しか入れないから」


またゲートを潜って三階に行く、そしてそのまま四階に。

四階にはまたゲートがある。


「此処からは、職員の他はプラチナランカーか名誉ランカーしか上に行けない!

サダ様カードを入れてくれる」

ゲートが開く。


「名誉ランカー条件は冒険者での活躍を本庁で認めて十の事柄で此処から上に行ける最上階五階だ」

名誉ランカーって何の事だ?


「五階の会議室でその事を説明するからね」


俺は八木さんの後について行く、安達さんは後から来る。


そして五階、静かな空間だ。


「まず支部長に挨拶しよう」

みんなで歩いて行く、奥の部屋まで行くみたいだ。


トントン扉をノックすると、鍵が開く音が聞こえる。

「どうぞ」

声が中から聞こえて、みんなで入る。


「いらっしゃいサダ君、よく五階まで来てくれた、まだ四階で止まっているかと思ったよ」

支部長はニコニコしながら俺達に近づいてくる。


「サダ様の実力なら、本庁でも上の階に直ぐ到達です」

何故か胸を張る八木さん、スレンダーなので少し迫力が無い。


「八木君は専属だから言うけど、中々上は難しいよ!」

俺をチラ見する支部長。


「これからサダ様と協議報告を受ける事は、上に行ける案件です」

支部長さんは少ししかめ面だが、八木さんは言う。


「なら一つで十を語るのか?」

「はい二つありますから二十ですね!」

此処でも両者から火花が出てるみたいだ。


「なら此処で会議をしよう」

支部長がブザーを押すと人が入って来る。


椅子とテーブルを此処に用意してくれ。

入った人が出て行き、すぐに人数分の椅子とテーブルを持ってくる。


「よし座って寛いでくれ、飲み物を用意する」

少しするとワゴンで持って来て、紅茶やコーヒーが配られる。


「では飲みながら報告をしてくれるか?」

支部長の音頭で会議が始まる。


「どちらからにします、サダ様?」

俺は考える、何の事だろう。


「すいません八木さん、此処に連れてこられた理由が分かりません、教えて下さい」


飲み物を吹く人、口を開けて垂らす人色々いる。


「もうサダ様、昨日の攻略のことと帰り際に言っていた事です」


俺は思い出して答える。

「ゴールドスライムの討伐と精算の事ですか?」


「そうです、ゴールドスライムの討伐と、安達に言った事です」

八木さんは嬉しそうに紅茶を一口飲む。


「三時間で一匹討伐したのと、お疲れ様の言葉ですね」

俺はさらりとひと言言うと、またもや飲み物を吹く人と、口を開けて垂らす人がいる。


「違います、ゴールドスライムの復活と二個の金塊の事です」

はっきりと言って欲しかったよ八木さん。


「ゴールドスライムは、昨日夜に上手く誘い出して討伐、一つしか出ない金塊が二個ありました、報告終わりです」

俺は簡単に言う。


「サダ様、ゴールドスライムの誘い方を秘匿したいのは仕方有りませんですが、此処では話が広がらないので安心してお話しください」

ちょっと睨み気味で俺に問いかける八木さん、綺麗はずるい。


さっきコーヒーを拭いた人が聞いてくる。

「待て待て八木君、もしかしてゴールドスライムを出す方法があるのか?」

俺を見てくる支部長。


「支部長あるはずです、サダ様は昨日当ダンジョンで、ゴールドスライムの討伐をしてます、一週間前に六体目のゴールドスライムを討伐したんです、過去に三体でも五体でも一ヶ月は出ないのに、10日弱で発見討伐してます。

ならゴールドスライムを出す方法を、確立しているはずです!」

みんな俺をみてくる、言わないと行けないのかな?


改めて真剣な顔で八木さんは俺に言ってくる。

「サダ様、世間に出す報告は適当に誤魔化しますので、教えて下さい、もし何かの方法でゴールドスライムを取る方法が有っても同じならサダ様が先で特許料を取れますから、それを対抗方法として教えて下さい」


やはり教えるしかないか!







  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る