第36話 久しぶりのダンジョン!

久しぶりのダンジョンに潜る。


自転車で、薬局を回って消臭スプレーと消毒液にスプレー機を新調、

今度は少し大きいスプレー機を買う、そして何時の駐輪場に自転車を止めてテントに入って、相場表を見る。


見ていると後ろから声がかけられる。


「サダ様、よくぞお戻れになりました、職員一同この日をお待ちしていました」

声をかけてきたのは安達さん、何故か拝まれている俺。


奥を見ても拝まれている、万歳三唱以外に職員の全体行動があるのか?


「どうしました安達さん、それに職員の皆様も俺を拝まないで下さい」

「でもでも、この状況を変えるのはラッキーボーイゾンビ様だけなのです」

まだゾンビ君のがいい様に思われる。


「安達さんラッキーボーイゾンビ様て何ですか? 俺はサダマサシですよ」


我に変える安達さん、落ち着いて話をしてくれる様だ。


「先週の日曜日は大変な事をして職員一同反省しています、ただサダ様が来なかったダンジョンが、客足も途切れて、日曜日の夕方なのに誰もいません。

確かにゴールドスライムが三体出た情報を私達は書きましたが、まさかこんなにお客様が来ないとは思いませんでした」


確かゴールドスライムが三体出ると、当分間は一体も出ないとネットに出ていたな!それで誰もいないのか、八木さんも言っていたな。


「ですので、サダ様には是非ゴールドスライムを討伐して頂き、その様な事が無いと証明して頂きたいんです、チーフも言ってました何か方法がある筈だと」


俺は考える、教えて良いものかと、あとは秘匿してもらうかな。


「まあある方法が使えるかも知れません、ただ情報を拡散したく無いのです!」

俺は安達さんに強く言う。


「そうですね、たとえ初心者ダンジョンでも、討伐方法の秘匿はありますね。

分かりました、たとえ職員でも跡は付けませんので三階で頑張って下さい」

三階で行動する事は、読まれているんだな仕方ない。


俺は屋上に行って、何時も通りに消臭スプレーを全身にかける。

手には、新しい消毒液液入りのスプレー機を両手に持つ、背中にはバットを背負っている。


「1週間ぶりでも、懐かしい感覚だ、やはり毎日潜らないとダメになるな」


そしてエスカレーターで下に降りる、三階はおそらくゾンビが大発生中だろう。

案の定、降りた瞬間に、俺は奥に駆けていく。


ゾンビを何体か倒して、映画館のエントランスを見る。

扉から多くのゾンビが出てきている。


「よしゲームセンターでゾンビ達が散った所を討伐しよう」

ゲームセンターの奥で身を潜め、一体になったゾンビを次々に討伐していく。

そして白い魔石を集めて、ゴールドスライム六体目を退治した箇所に白の魔石を置く。


「これだけでも二万円にはなるよな、海老で鯛を釣る方法だな、ただタイ(ゾンビ)は高額だけどね!」


そして再度消臭スプレーを体に撒いて、物陰で、置いた白の魔石の束を見ている。

片手はバットに持ち替えた。


「まあ直ぐには、やってこないよな、時間は有限だし、早く来ないかな」


一時間二時間、時間は過ぎて行く、二十三時四十分もう少しで時間切れとなる所にゴールドスライムが現れた。


俺は身を屈めて、少しずつ近づく、他のスライムに比べて餌を食べる速度が早い気がする。


そして5m、俺は走ってのバットの一撃をゴールドスライムにかける。

パーン、そんな音と共にスライムが弾けて散る、下には金塊が現れる。











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