第34話 専属担当!
たしかに小さい文字で書いてある◯仮てね。
「確かに金額はゴールドランカーです。けど実際の討伐経験はまだ2週間、実質1週間ですので、もし上級ダンジョンに潜られても直ぐに亡くなります」
「直ぐに亡くなる?」
「「「亡くなる」」」
「はい、確実に上級ダンジョンからは戻るのは無理です、ですので私八木が手取り足取り、教えながらゴールドランカーになり得る実力をつけて頂き、晴れて仮を取って正真正銘のランカーになって頂きます」
ソレってどういう事?手取り足取りてね。
「貴女がマサシを鍛えるの?」
姉が聞く。
「まずは私がマサシ様の専属担当となりまして、遠征等にも一緒に行きまして各手配を一手に引き受ける、そして防具や武器の情報を教えたりします。
今の所は魔石を精算所に持ち込みしていただいてますが、将来は他の買取機関に売る場合は、アドバイスして不利にならない様に交渉します。
何か買う時も同じです」
「あゝマネージャーね、分かりましたお願いします」
俺が八木さんに頭を下げると、姉が言ってくる。
「待てマサシ、私をマネージャーにしろ、姉として弟を助ける!」
「姉さん本音は何だ?」
「ええと上前を刎ねようかとハハハ・・・駄目」
「当たり前だろ〜、なんだ上前を刎ねるなんて!」
すると八木さんが言ってくる。
「この様な方から守るのも専属の仕事です、なんなら排除しますか?」
「排除って?」
「書類的にでも物理的にもです」
ニコニコ顔で言ってくる八木さん。
「姉なのでお手柔らかにお願いします」
また八木さんに頭を下げる、姉は震えている、ザマ〜だね姉さん。
「まあ冗談ですよ〜お姉様、落ち着いてください」
「あんたお姉様って、やはりマサシを狙っているな!手取り足取り腰も取るのか」
「嘘〜お兄ちゃんてモテるの」
「勘違いしないで下さい、単なる担当ですよホホホ」
「怪しい」
「うん怪しい」
八木さんを見る2人の目が光っている、もしかして火花が出ているの。
「まあまあ、八木さん担当をよろしくお願いしますね、マサシは世間知らずですので良く指導して下さいね、それと書類のサインはどうしますか」
「俺も納得したサインする、二人もサインしてくれよ」
姉と妹を見る。
「あゝサインする、一億くれよ」
「私もね、お兄ちゃん」
二人は言うけど無視してサインをする。
「それでは、この書類の事は他言無用です、本当に罰則が有りますのでね! それとマサシ様のゴールドランカーと、ゴールドスライムの討伐は極秘です、スライムの方は一ヶ月後位に発表しますので、ただ討伐者の氏名とかは極秘事項で発表しません、なるべくなら周りにも言わないで下さい」
言わないのか、どうにかなるだろうか姉を見る。
「マサシその顔は信頼して無いな、絶対に言わない、だから一億くれよ」
「お姉様それは税金がかかりますよ、生前贈与!贈与税ですから気おつけて下さい」
贈与税とはなんなんだ、聞いた事の無い名前?
「税金かかるんですか?」
「大きい金額には税金がかかります、マサシ様のは賠償金と報奨金ですのでかかりませんが、譲渡ですとかかりますのでお気おつけて下さい」
「姉さんあげても贈与税は、自分で払ってよ」
「なら申告しない、逃げる」
「お姉様それはやめてください、マサシ様の将来を閉じてしまいます」
「将来を閉じる?」
「えぇ今ラッキーボーイと言う評論家コンビ知っていますか? 彼らはゴールドスライムの討伐回数と、最重量での戦果で講習会等で、結構な金額を年間結構稼いでいます、ランクはブロンズですけどね。
その彼らを上回る新たなラッキーボーイの出現です、我々は全てからマサシ様を守りますので家族の方もご協力して下さいね」
笑顔の八木さん、圧がすごいこの人は結構なランクなのかな?
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