第23話 幻の七体目!

俺はよく凝視する、本日七体目のゴールドスライムだ!


俺はエスカレーターを途中で飛び降りて、フードコーナー隣に駆け寄り、奥にいる光を追いかける。


すると、フードコーナー入り口の警備員が、俺を止めに来る。


「お客様、終わりです撤退して下さい」

「まだ音楽鳴ってますよ!」

「駄目です入り口に戻って下さい」

二人に倒されて、もがく俺は二人に言う。


「離せアレを見ろ、ゴールドスライムだよ」


二人の警備員が俺が言う方を向く

「「ゴールドスライム」」


その声でスライムは気付き、奥に逃げていった。

俺達は居なくなった空間を見ている、音楽が鳴り止み俺達は出口に、そして外に行く。


力無く歩く俺に、警備員が何かを言っているが聞こえない。

テントの中に行き、チーフさんと安達さんが迎えてくれる。


警備員が付き添って来る、その異変に気づいたチーフさんが聞いてくる。

「サダ様どうしました?」


俺が答えなかったら、警備員が言ってくる。

「ゴールドスライムを逃しました」

「「えぇ」」

二人の声が聞こえて我に帰る俺。


「違う、そこまで届いた瞬間を邪魔されたんだ、まだ時間は合ったはずだ!」

「どお言う事ですサダ様?」

俺に聞くチーフさん、警備員に聞く安達さん。

「警備員どお言う事なの!」


「最後、フードコーナーの横の通路にゴールドスライムを見つけて駆け寄ったらコイツらに止められたんだ、後少しだったのに」

俺は警備員を指差す、するとチーフさんは警備員に確認する。


「警備員! 音楽は流れていたの!」

「はい流れていました」

少し考えてからチーフさんは警備員に言ってくる。


「ならあなた達は彼を止める権利は無いはずよね!」

「はい、ですが私達も分からなかったんです、エスカレーターから飛び降りて走ってくる冒険者、止めなければ行けないと思ったんです」

警備員の言葉にチーフさんは考え込む。


「でも音楽は流れていたよな、まだ時間は合ったはず、お前らが止めた時も音楽は流れていただろうよ」

俺はテントで大声を上げて抗議する、周りにいるのは職員とダンジョン関係者だけその他の冒険者はいない。


音楽が終わるまでは入場料を払った冒険者はダンジョンで自由に討伐出来る、音楽が終わったら討伐終了、即退場だ!


「サダ様六体目のゴールドスライムを討伐させないで、邪魔をして申し訳ありません」

・・・だ。


「えっ何ですか?」

「七体目だと言っているんだ、六体目は此処にある!」

俺は腰袋の中の物をトレイの上に出す、かなりの音が闇夜に響く。


「嘘、六体目のゴールド」

「逃したのは七体目なの」

周りがざわついてくる。


「誰か、録画チェック、場所はフードコーナー前よ」

男性職員が慌てて後ろに走って行く、そして他の職員は俺の六体目の金塊を見ている。


「サダ様、これを鑑定してもよろしいですか」

「お願いします、それと預けますので明日よろしくお願いします」


「はい分かりました、これは預かり証です、まあこれだけの目で見てるので間違いなく鑑定します」


「よろしく」

俺は駐輪場に向かい、自転車で帰宅する。

すぐに風呂に入って寝る俺。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「これが六個目の金塊、刻印ありそして重さは・・・7.5k嘘〜七千五百万円」

驚く安達さん、チーフが声をかける。


「安達さん詳細分かったいくらだった?」


「記録更新です、7.5kです」


「なら逃したのは七体目は、10kは合ったかもねそれ以上かもしれない!」

「どうしましょうチーフ?」


「本部に電話したら部長が捕まったは、今からこれと共に行ってくる」

「やはり冒険者の権利は大切ですよね」


「都市型だから、エスカレーターを飛び降りてはいけないと言う理由は無いのよ、別に強盗を働こうとした訳ではないしね!後はお金で解決できるかね」

「そうですねあんなに運のある彼が、辞めるとなると大変です」


「そお言う事、自分で逃したなら諦めも付くけど、邪魔されて討伐できないなんてね。絶対に辞めない様に説得しないとね」


「もしかして先輩昇進狙ってます」

「フフフ、このスライムだけでも私の昇進決定なの、彼は最短最年少でシルバー級に昇進して! 未知のゴールドスライムの金塊をそれも六つよ! そして本当は七つ目も有ったなんてね。

こんなユルユルダンジョンを運営してるんだもん、上に登らなくてどおするのよ!」


「分かりました行ってらっしゃい」


チーフは車に乗り出て行く、目指すはダンジョン庁埼玉県支部。



















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